IFRS導入の流れを整理

IFRS導入支援の案件が進みそうなので、手順について整理したいと思います。

フェーズ1:調査・分析

IFRS導入の影響分析
•現状の会計方針とIFRSとの差異を把握
•差異が、税務、内部統制、ITシステム等にもたらす影響を分析
•現在進行中または検討中の他の社内施策(例えば、システム導入プロジェクト)への影響を分析

IFRS導入のロードマップ作成
•短期間、最小限の変更で、IFRS適用を実現することを指向するか、IFRS導入を機に、ビジネスの改革を積極的に目指すかの方針を決定し、プロジェクトの目標ゴールを定めます。
•IFRS導入までのロードマップ(作業工程表)を作成します。 


フェーズ2:導入

会計方針の決定
•グローバルアカウンティングポリシーを作成します。
•統一勘定科目の設定、連結パッケージの修正などを行います。
•初度適用への対応方針を決定します。

インフラの整備
•業務プロセス、ITシステム、内部統制、経理組織など、さまざまな領域についての対応施策を講じます。

全グループ展開
•経営課題解決のための諸施策を全グループ会社の関連各部門に展開します。
•IFRSによる決算の試行を行います。


フェーズ3:維持・改善

新システム、新業務プロセス等の開始
•グループ全体において、新システムやプロセスの課題を解決していきます。
•継続的に問題点を改善していきます。

期首残高確定/並行開示
•移行日時点の財政状態計算書を作成します。
•日本基準、IFRSによる決算を並行して行います。
•監査・検証を開始します。
•投資家への説明準備を行い、外部コミュニケーションを計画的に行います。

新IFRSへの対応
•IFRSの改訂に対応して、継続的にグローバルアカウンティングポリシーの改訂を行い、システムやプロセス等の変更を連動させていきます。 
出典:https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/finance/solutions/ifrs/ifrs-services-44.html

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