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映画「バジーノイズ」の感想
5月3日に公開され、現在U-NEXTにて独占配信されている映画「バジーノイズ」の感想を遅ばせながら書き残したいと思う。
映画「バジーノイズ」予告
映画を観た感想
誰かと関わることって面倒に感じるし、ストレスを感じる時だってある。
正直、1人でいる方が楽だ。誰かの言動や行動などによって自分が傷つくことなんてない。
1人なんだから自分の身に起きた全てのことを自分の責任にできる。
でも、ずっと1人でいるのは寂しい。
1人で出来ることや思いつくことには限りがある。
人は1人で生きていくことは難しいのかもしれない。
だから他人と協力すべきなのだとは思う。
でも、相性もあるし関わっていて辛いと感じたらその人から離れる勇気だけは常に持っておきたい。
「自分を正しく理解しようとしてくれる人」と「自分を正しく評価してくれる人」を選択することが大事だと改めて思った。
清澄にとって潮と陸、美咲が「自分を正しく理解しようとしてくれる人」と言えると思う。
清澄にとってプラスになる存在とも言える。
航太郎はプラスになる時もあればマイナスになってしまう時もある存在かなと思った。
プロデューサーの沖は清澄にとって完全にマイナスの存在である。
「バジーノイズ」では1人で音楽を作っていた清澄が潮と出会うことをきっかけに陸、航太郎、美咲...と色々な人間関係ができていく。
他人と関わることで清澄が作った音楽がどんどんいい物へ進化していき、清澄の世界が綺麗に色づいて変わっていく。
これを数式で表すなら...
清澄の作曲スキルが100点だとする。
陸の音楽スキルも100点だとする。
清澄と陸は良好の関係性なのでプラスの関係なので掛け合わせると...
100 × 100=10000 となる
100点のスキルを持つ者同士が掛け合わさると既に100点で完成度が高い物もより一層いい作品を創りあげることが出来る。
そこに美咲も加わったらもっともっと凄くいい作品を創ることが出来た。
逆に清澄とプロデューサーの沖との関係性はマイナスなので、沖のプロデュース力が100点だったとしても2人がかけ合わさると-10000になってしまう。
お互いにいい所があるのに打ち消しあってしまっていい作品が創れなくなってしまう可能性が高い。
誰でもその人にしか無い特性がある。
その特性を他人と掛け合わせることで活かすことも殺すことも出来ると改めて感じた。
人間関係って本当に面倒くさい。
私も人間関係で1度嫌なことがあったら心のドアに鍵をかけてしまってなるべく人と関わらないようにしてなるべく1人で居ようする時がある。
潮みたいに心のドアをぶっ壊しに来てくれる存在が欲しいし、清澄のことが少し羨ましく思う時もある。(度が過ぎると迷惑やけどな)
でも、そんな存在はそうそう出てこないから私は自分で心のドアを開ける必要がある。
私は未だに人との適切な距離感が分からなくて悩んでいる。色んな書籍やSNSで人間関係に関する情報収集をしたがそれでも正解が分からない。
人と関わることは好きな方だけど人一倍傷つきやすい一面もあるのでそのバランスを取るコツが生まれてきてから20数年経っても掴みきれていない。
傷つくのが嫌で他人と深く関わってこなかったことが原因だろうか。
でも、「バジーノイズ」を観てから少し考えが変わった。
「私のことを必要としてくれている人を特段大切にしよう」と思うようになった。
今まで嫌われるのが怖くて自分にはできないことも無理をしてやっていた。
それが原因の1つかもしれないが適応障害を起こして社会から戦線離脱をしてしまった。
社会では好きなこと、得意なことばかり出来る訳でも無くて時には嫌なこと無理をしないといけないこともある。
でも、あの時はあまりにも「周りのために働いていい子でいよう。そうしたら認めて貰えるでしょう?」と思い込みすぎていた。
職場では「たまたま同じ場所で同じような仕事をしている人達」と考えて、仕事「はやったらお金が貰えて生きていけるし大好きな推しに会えるチャンスが増える」と考えようと思う。
職場の人たちと休みの日も遊ぶくらいの友達になる訳じゃないし、あくまで同じ仕事をしている人達であるだけだから報連相と挨拶、必要最低限の会話さえ出来たら職場ではそれでいいのだと思う。その中でも自分の味方になってくれるような存在が見つけられたら辛い時も支え合えるのでは無いかな。
それが私は前職で出来なかった。
この反省を踏まえて次に入社を目指している会社では上記のことを心に留めておきたいと思う。
「バジーノイズ」の主題歌「surge」のサビの歌詞が好きで、
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サビの「誰もが同じ弱さ 隠して手探りのまま今を生きてる」の部分を聴いた時は涙が出た。
みんな実は不安なこと自信が無いことがあるけどそれを隠して手探りをして生き抜いているんだと思った。
適応障害を起こした時、何も出来ない自分が全て悪くて、自分が弱いからダメなんだと思っていたからこの歌詞に救われた。
辛い時はいつも「surge」を聴くようにしている。「surge」は私にとってお守りのような曲だ。
生きていたら辛いことも悩むこともあるけどそれは私だけではなくて今を生きている人間の大半は何かしらで悩んでいるって思うと少し気が楽になった。
今までずっと心のドアの鍵をかけたまま閉じこもっていたけれど開けてみようと思う。
転職活動もするし。
人間関係の悩みは解決した訳では無いから不安に思う部分もあるけれど、これからの日常の中でいいことも悪いことも人生の経験値として受け入れようと思う。
手探りしながら正解を見つけられるといいな。
今年、映画「バジーノイズ」に出会うことが出来て本当によかった。
「バジーノイズ」に出会えて人生が変わった。
素敵な作品に出会えたから人生捨てたもんじゃないね。
これからも素敵な作品に出会えますように。
拙くて読みにくい散文失礼いたしました。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。🕊🍀.∘