居酒屋『炎舞』
*2017年3月2日の記事の転載です。
私の大好きなお店が昨日閉店しました。
そのお店のLINEグループにお店を閉めた旨が今日書かれ、漸く知りました。
突然の事に困惑するグループライン。
もしかしたら知ってた人はいるかもしれませんが、ほぼ全員知りませんでした。
嘘だろ!? と思いながら仕事を終えて店の前を通ると、お皿などが新聞紙で包まれており、店内は閑散としています。
実は昨日、ちょっと顔を出そうかと思ったのです。
でも店長就任前日にお酒を呑むのはと、お店が落ち着く1週間後ならゆっくり呑めると思い、我慢して家に帰りました。
何で昨日入らなかったのだろう、店の前で足を止めたのにと後悔しています。
今日、最後のご挨拶をしにちょろっと寄りました。
いつも座ってた席には壁の装飾品が置かれていました。
店主のご好意でお酒を1杯だけ頂き、いつも閉店間際組の私と、ヘビー常連さんと、店主さんと、お姉さんと、4人で他愛のない話をしました。
本当にいつも通りの、どーしようもない話。
お店を出る時、何処で会えるかを確認しました。
お互いに共通の行きつけの店があるのでそこで会えるかなとか、私の店来てねとか。
口約束だから、タイミングの問題だから、また会えるかは正直わかりません。
結局は店員とお客さんの関係でしたしね。
でももう、あの場所、あの空間が無いんだと思うとたまらなく寂しいです。
振り返れば3年くらいのお付き合いでした。
「短い間だったけどありがとうね」
「え、何言ってるんですか、3年くらいですよ」
「え……3年!?」
みたいなね。
あっという間の時間でした。
今年、そのお店のLINEグループに入れてもらって、年越しをさせて頂いて、本当に良かったと思います。
来年も行きたいねって、こうやって年越ししたいねって言っていたのに。
あの時にはもう決断していたのかなぁと思うと切なく、2人の心中を思うと何とも言えない気持ちになります。
実は店長になる前にいた店舗で、私が社員になる一週間前にその店の店長が亡くなりました。
今から1年前の出来事で、彼とは当時1年くらいの付き合いでした。
前日一緒に店をしめて「また明日……て俺明日休みだから明後日ね、〇〇ちゃん」って挨拶したのが最後です。
大切なものって呆気なく、簡単に消えるんだなって思いました。
まぁその店長とは不仲だったので、亡くなってから良いところに気付いた、というか。
なんだか悲しいですね。
どうしょうもなく悲しい。
でも、2人にとってはこれが再スタートだし悲しいだけじゃないんだろうなって思います。
そう思わないとやっていけないというか、じゃないと私も辛いだけだし。
こうして無くすくらいなら最初から何も要らないなって失う度に思うのですが、そういうものなんだなぁと、時間に解決して貰おうと思います。
そんな私の大好きだったお店のお話でした。