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みんなどこかで輝ける ~盲導犬に不合格した犬から学んだこと~

突然ですが、盲導犬をご存知ですか。と
質問をして " 知りません″ と応える人は
殆どいらっしゃらないと思います。
盲導犬は目の見えない人・見えにくい人が
行きたい時に行きたい場所へ出かけられるよう
障害物を避けたり、段差や角を教えたり、
安全に歩くためのお手伝いをする犬です。
盲導犬は、「身体障害者補助犬法」(平成14年
10月施行)に基づいて認定された犬で、
特別な訓練を受けています。

盲導犬の訓練を受けても、
不合格になる犬がいることを知り驚きました。
(実際は 不合格でなく ″不適格″ という)
私は訓練を受けた犬は、全て盲導犬になれると
思っていたのです。
盲導犬になれるのは大体3~4割、
他の6~7割は不合格(不適格)に。
先日、久しぶりに図書館に行った際にみつけ、
読んで感動し、Amazonにてポチッた
『盲導犬不合格物語』という本で知りました。

本では様々な不合格(不適格)に該当した犬が
紹介されます。
例えば、ネコが大好きな犬。
歩行訓練中にネコを見つけると、
嬉しくなってしまうのか
仕事そっちのけでネコを追いかけてしまい、
ネコが好きすぎる性格が故に盲導犬には不向きと判定されます。

では、不合格(不適格)となった犬は
どうなるのか。
答えは ″ キャリアチェンジ犬 ″ としての活躍。
本では、
盲導犬試験に合格にはならなかったけれど、
もとのパピーウォーカー
(=盲導犬候補のパピー(子犬)を
生後2か月~1歳前後まで約10ヶ月間
家族の一員として迎え、
人と一緒に安心して暮らすための関係作りと
家庭のルールを教えるボランティア)の家で、
その家にくるパピーを全員盲導犬に
育て上げた犬や、
セラピー犬となり、常に飼い主に自分の体を
くっつけたままでいる犬などの
キャリアチェンジし活躍している話が
書かれています。

本来は盲導犬として繁殖され産まれた犬。
しかし、多くは本来の目的としてでなく、
" キャリアチェンジ犬 ″ として
その犬の持っている個性を生かした場所で
輝いて生きていくのです。

何故だか分かりませんが、本を読み進めると
胸がジーンと熱くなり、涙がこぼれる私がいました。
人も同じだな、と。
合わない環境で頑張り過ぎるのをやめて、
自分の個性を生かせる場に環境を変えることで
本来のその人の輝ける生き方が出来るのだと。
人はそれぞれ個性がある。
何かにつまづいたりミスしたりはあるけれど、
″ そこに立ち止まったままでは勿体ないよ ″
″ 可能性は誰にでもあるんだよ ″ と
教えてくれる本です。
もしお時間がある方は是非読んでみてください

今日も1日が始まりました。
自分の機嫌を取り
気持ち良い1日を過ごします。

#ジブン株式会社マガジン

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