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好き嫌い•苦手意識 感情の視点を変えてみる

私は 深い造詣は全くないのですが
芸術や建築に触れることが好きです。
展覧会や博物館に足を運び 作品を
実際に自分の目で観て感じとれることが
非日常であり、言葉に出来ない幸せを感じます

その作品を観るにあたって
造詣がないに等しい私は、
自分の琴線に
触れることの少ない作品に対し
好き嫌い・苦手の感情を持っていて、
様々な作品が一同に介する展覧会で
そのような作品を目の当たりにすると
しっかり作品を観る事なくスルーしていました
最近であれば、私は
東京国立博物館・国立西洋美術館
アーティゾン美術館に足を運んでいます。
( 過去の記事にアップしています。
よろしければ、ご覧ください )

その中で東京国立博物館にて鑑賞した
「カルティエと日本 半世紀のあゆみ
        『結 MUSUBI』展」
について少し記事に触れていますが、
村上隆氏の作品について触れていません。
実際に作品を観たのですが、非常に失礼ながら
村上氏の作品を深く知らず
スルーしていたのです。

結展での村上隆氏の作品
写真を撮ったものの
しっかりと作品鑑賞に至っていません

そんな中で、
私の推しの人 高橋弘樹氏のYouTube番組
「リハック」にて 村上隆氏の作品を嘲笑した
斎藤 幸平氏(東京大学准教授 哲学者) が
御本人の村上隆氏と高橋弘樹氏を交えて
動画に出演された事を知ったのです。
下記がそのYouTubeです。よろしければ是非。

YouTubeにて村上氏のお話を聴いて
自分のアートや建築に対しての視座・視点の
あまりにも低かったこと
造詣がないにも関わらず感情論で
作品から遠ざかっていたことに
とても恥ずかしい思いを感じました。

村上氏は自身の作品について
″悲哀″を込めている、と述べ
更に日本ではあまり展覧会をしたくない、と。
それは、日本では特に
斎藤幸平氏のように芸術に造詣が少ない人から
嘲笑やバッシングを受けてしまい、
自分には対抗しきれない風潮が強すぎる、
分かってもらえない人には ″まぁいいか ″ と。
しかし、展覧会を開けば動員数が稼げる
(特にファミリー層が鑑賞)ことから、
美術館存続の為に要請があるから開催する、と。

動画では、京都の展覧会場にて
村上氏は自身の作品を1つずつ
斎藤氏・高橋氏に丁寧に
思いや考えを飾らない言葉で解説されています
動画の中で、
私が惹きつけられた作品は沢山あるのですが
村上氏のお話を聴いて直接作品を観たいな
と思った作品の1つをご紹介します。

7年前にあるクライアントから
ウン億円で依頼され、
未だ完成に至っていない作品

上記の作品には、
沢山の数字が絵の表面に描かれています
この数字は ″ 素数 ″。
・素数・・・割り切れる数が無いもの

村上氏は作品を作るにあたって、
クライアントに作成前から様々な依頼を聞き
そして数々の交渉をし契約書を作って
その上で作品を作りだしたものの、
クライアントから契約外での要望が多く
作品に対しての村上氏の
″ 割り切れない思い ″ を書きたくて
素数を絵の表面に描いた、のだと。
そして、本来はこの作品の4倍の大きさの絵を
描かねばならず、今は作品を描く気持ちが
なかなか得られず困っている・・・と。
そのお話に私は「え!?」と
思ってしまいました。
なんて人間味溢れる村上氏であるのか、
そして村上氏の
作品に対する考えやアートに対する気持ちが
こんなにも深く、
さらに 非常に論理的思考のもとで作品に
向かっていらっしゃるのだと知り
今までの自分が恥ずかしくなったのです。

好き嫌い•苦手意識 感情の視点を
変えてみることが いかに大切なのかを
村上氏と作品から学びました。

視点・視座を変えることは 日常でも大切。
他人に対しても、仕事に対しても
ある一定方向でばかり見たり考えたり
さらには、決まっているから・・・と
何も考えずしていることですら、
1度は立ち止まり、視点・視座を変えてみる
考え方や見方を変えることは
自分にも、周りにも とても良い方向に
変われるきっかけになるかもしれないのです。

今度展覧会に足を運べた時は
瞬間的な感情で作品から遠ざかるのではなく
そう思うならばこそ、
しっかり作品に向き合って、
何か感じることがあるかもしれないと思い
作品と対峙したいと思います。

今日も1日が始まりました。
自分の機嫌を取り
気持ち良い1日を過ごします。

#ジブン株式会社マガジン

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