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コレクション展は楽しい

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美術館のコレクション展(所蔵品展・常設展示)の鑑賞記事をまとめました。
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#彫刻

コレクション展は楽しい #07② 東京国立近代美術館 2024年10月

今年4回目のMOMATコレクション鑑賞。長くなるので記事を3つに分けています。 ※前回の記事はこちら アール・デコの精華 第10室では、フランスの工芸家ルネ・ラリック(1860-1945年)と、同時代の日本人作家が紹介されていました。 ラリックの作品は、今年4月に訪れたポーラ美術館で香水瓶をたくさん観ました。こちらはそれよりも大型の作品が中心で、装飾に見ごたえがあります。 花瓶が多く出品されていました。 植物の装飾模様の中を自由に動き回るカワセミ。 こちらは仲睦ま

コレクション展は楽しい #07① 東京国立近代美術館 2024年10月

1日かけて美術に浸りたいなぁと思ったときに行きたくなるのがMOMATコレクション。今年4回目の鑑賞になります。 ※長くなるので、記事を3つに分けています。 所蔵作品展 MOMATコレクション(2024.9.3–12.22) 会期:2024年9月3日(火)~12月22日(日) 会場:所蔵品ギャラリー(4F-2F) モデルたちの生誕・没後数十年 絵のなかの人物が生年もしくは没年から今年で数十年というキリのよい周年を迎えた作品の特集展示。 エピソードも含めて面白かったのは

コレクション展は楽しい #02 アーティゾン美術館

「コレクション展は楽しい」の始まり 昨年アーティゾン美術館で開催された「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」(2023.06.03土~08.20日)は、コレクションの魅力と可能性を教えてくれた展示だった。 それがきっかけで「コレクション展は楽しい」と思うようになり、各美術館のコレクションに注目するようになった。 今回は企画展「ブランクーシ 本質を象る」と同時開催のコレクション展を観て気になった作品を挙げていきたい