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農業の会社をつくる
僕は、今の仕事をするようになって、ある時期から自然に触れることで、疲れた体が回復することを感じていた。
そのため、僕の日課は、仕事が終わったら、必ず自然の場所に行くこと。
土や草、木がある公園などに行き、手や体のどこかを土に触れることで、体にエネルギーが満たされる感覚。
これが、自然の力だ!
そう感じるようになった。
※最近はこうしたこともわかってきている
最近は、そこまで疲れることはない。
しかし、今お話している話の7年前くらいは、まだ疲れていた…
そのため、仕事も以前のようにしておらず、時間にも余裕があった。
そんな時に、こんな話が僕にきた。
(農業の会社をつくる)
この土に触れることの重要性を感じていたが、自分がまさか農業という、まったく畑違いの仕事に関わるとは思っていなかった。
それは、僕がHさんにお世話になっていたことがキッカケだった。
僕は、前回の出来事で、Hさんに助けらた。
そして、この後も、彼女にお世話になっていた。
僕は、治療院を閉め、今の仕事を辞め、
このあと、どうしようと思っていた。
その時、彼女が、
「あなたは、またこの仕事をするから、大丈夫」
「今は、そういう気持ちになれないだろうけど、しばらくは、うちのお店のベッドを使っていいわよ」
彼女は、美容室とエステサロンのお店をしていて、そのお店のベッドを一つ使っても良いと言ってくれた。
本当に嬉しかった。
この頃、僕は、彼女のお店にも毎日のように行き、行動を共にしていた。このお店にくるお客さんに、僕を紹介してくれて、僕の応援をしてくれていた。
感謝しかなかった。
彼女に何か恩返しがしたい。
そう思っていた。
そんな時、この農業の話が来た。
Hさんは、農業の仕事がしてみたいと、以前から思っていたようで、今回S氏に会い、自分の夢を実現できるなら、サポートしてほしいと言っていたようだ。
S氏が、こんな案件がある。と持ってきた。
新規就農者に、補助金が出る制度だ。
この条件に、45歳までとあった。
この年、僕は、ちょうどぎりぎり45歳だった。
これが、彼女の恩返しになるかも。そう思った。
しかし、このことが、僕の人生を大きく変えることになる…
つづく…