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弁護士に頼む
法律。
世の中の多くの人たちが、社会で一緒に生活する為の一つのルール、規則。
まさか、僕が人生の中で、弁護士を頼むことになるとは、思ってもいなかった。
しかし、僕がこの決断をしなければ、ならなかったのは、
なくなった300万円の責任だけではなく、もっとややこしい問題があったからだ…
それは、この会社のことだった。
この会社自体もうどうにもならない。何も動かない会社である。
そうだとしたら、即刻、この会社との関係を断ちたかった。
そして、僕は、このままの状態を続けることに不安を感じていた。
またS氏が、僕の知らないところで、何かの契約や何かをしでかしているのではないか?という不安があったからだ…
とにかく、
僕はこの社長という責任から逃げ出したかった。
Hさん、もう一人の役員Tさんも、この会社から抜けたいと言っていた。
だったら…
僕は、この会社を解体することを考えていた。
会社の社長である僕が、それを実行できるものだと思っていた。役員会を開き、それに役員全員参加してもらう。
そこで、会社の解体に合意してもらう。
しかし、定款に記載している文章が、これを阻止した…
※定款(ていかん)とは、会社の基本情報や規則などが記載された「会社のルールブック」であり、会社設立において最も重要な書類のひとつです。
「株主の権限がない限り、会社は解体できない…」
この会社の株主とは、Wさんだ。
この会社に300万円出資してくれた方だ。
だったら、Wさんに直接会って、話をつける。
僕は、Nさんを介して、会おうとした。
僕「Nさん、Wさんに直接会って、この今までの一部始終を話して、会社を解体することを承認してもらいたいです」
Nさん「Wさんから、私が代理人を頼まれているので、会うことはできません。私がWさんに聴いて、答えます」
直接話さないと、どうにもならならないのに…
直接話せないことにも、苛立っていた。
Nさんから、答えが返ってきた
Nさん「Wさんは、会社の解体は認めない。と言っています。300万円も返ってきていないのに、その上、会社を解体するなんて、何を考えているんだ。と言っています」
僕「だったら、直接会えるようにしてもらえませんか?直接話さないとどうしようもないです」
この話の中で、たびたび出てくるWさん。実はこの話の最後まで1度も会っていない。
なぜ会えないのか?
本当にWさんは、存在するのか?
僕の中でどんどん、この人間たちへの不信感が募っていった。
だから、僕は法律の専門家に頼むしかなかった…
弁護士に頼めば、どうにかなる!
一縷の望みを持って、頼んだ。
しかし、これが、Hさんとの関係も悪くさせる事態になってしまった…
つづく…