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抑えきれない『Minori Chihara 20th Anniversary LIVE “Sing a Song”』の感想

2024年12月20日(金)~22日(日)開催。
12月20日(金)の公演に参加してきました。
これはまだ終演後のみのりんの振り返りがない段階での感想です。
余韻に浸りつつも、終演後のみのりんの振り返りトークを受け取ったらまた新しい気付きが生まれると思うと次のみのりんの生配信が待ち切れません。


■言葉にならない感想

まずとんでもない荘厳美麗な光景でした。天上の女神みのりんは勿論、これまで何度も御縁のあったピアノの大嵜慶子さんも美しい方でその演奏の凄さに圧倒されみのりんとのアイコンタクトはもはや神々の領域でした。
円形ホールの客席との距離感もあってみのりんの美麗美神の美しさは神々しくもあり、静寂の空間の中でも時空が止まったかのような気持ちでした。
今回MCはほぼ無く曲と曲の合間は後ろに振り返ってマイクをしっかりと置いてからタオルで手の汗を拭って水を口に含み決意を込めて前を向いてから大嵜さんとアイコンタクト。この一連の所作すらも見惚れてしまうほどみのりんの表情は美しかったです。個人的には水を口に含んで喉を含めて口全体を潤すような表情が物凄くレアで感動しました。そこからマイクのケーブルに絡まないように時計回りに回転するときの御顔の角度と仕草が堪能できるのは円形ホールの距離感とステージ向かって右側からの視界の特権でした。
光の演出も相変わらず円形ホールならではの特別な光景でした。「凛の花」の時も感動しましたが「境界の彼方」の青が印象的でした。

セットリスト

これを予想できる人は皆無です。なぜならライブのテーマでもある「変化」はみのりんのナチュラルを知っていてもそこから見据えている未来を予見することはできないからです。曲だけは予想できたとしてもその意味は計り知れません。そしてそれを受け取った時、同じ曲は最新のみのりんの心情が込められる楽曲へとアップデートされました。終わった今、他の楽曲も聴いてみたかったという期待は勿論ありますが、もしも日替わり曲があった日には全通できないことが確定している時点で絶望で上書きされてしまっていたと思います。全公演終了するまでセトリに関するネタバレ禁止という公式からの通達も納得のシングアソングでした。曲を知ってる知らないに関わらず先入観無しのそれこそニュートラルな状態で受け取ってもらいたいという気持ちが十分に伝わりました。

  1. NEO FANTASIA

  2. Awakening the world

  3. ありがとう、だいすき

  4. そのとき僕は髪飾りを買う

  5. Remained dream

  6. 蒼い孤島

  7. Re:Contact

  8. 境界の彼方

  9. エイミー

  10. 凛の花

  11. Sing ※アンコール

  12. 羊とノクターン(from メリーの不思議な夢) ※アンコール

選曲について

事前のスペース配信によるセットリスト(ネタバレなし)トークでもあったように、これまでのようなアコースティックライブでの魅せ方とは全く違う、楽曲の持つ別の一面とみのりんの新しい感情が大嵜さんのピアノアレンジにより組み合わさった進化したパフォーマンスでした。
「笑顔」「感謝」「出会い」「葛藤」「願い」「旅立ち」様々な感情を受け取りましたが中でも特に強い決意のような願いを感じました。それぞれの楽曲を振り返った時、特に歌詞が印象的でそれは勿論楽曲や作品、リリース当時の背景も含めての印象ではありますが今回のシングアソングにスポットを当てはめた時、これまでとは違う新しいイメージが生まれたように思えました。それが何なのか明確に表現できないのですがみのりんが事前に仰っていたように
・どんな新しいメッセージが見つかるんだろう
・どんなメッセージが届けられるんだろう
・どんなメッセージを受け取ってもらえるだろう
”その気付きを大事にしながら考えたセットリストにした”という、まさにこれに尽きると思います。

更に輝く楽曲達

今回の楽曲は全てにおいてみのりんの感情が全乗せされていました。今年の2月のミュージカルを経て劇的に歌い方に対する向き合い方が変化したみのりんですが、歌詞のひとつひとつの言葉、フレーズがその瞬間毎に押し寄せてくるようなそんなパフォーマンスでした。身振り手振りは大げさではなく、歌声だけでなく表情までもが歌詞を表していました。そこに大嵜さんのピアノアレンジと演奏、そしてコーラスまでもが融合したとんでもない極上の音楽世界でした。
このパフォーマンスを受けてから同じ楽曲を音楽プレイヤーで聴いただけでも全く世界が違って聴こえてきました。

特にRe:Contact。当時のことを想うと私はこの楽曲に寂しさが勝る勢いで受け取っていました。果てしない旅路、その道のりは先の見えない不透明で靄のかかったような未来にすら思っていました。しかし今は違います。みのりんが歌手活動を再開し、河口湖や国内外多くのフェスで歌う姿を受けてこれまでの楽曲たちの持つ意味も改めてみのりんを支えてきてくれたと思うようになりました。そんな中でもRe:Contactはまだまだみのりんが一人旅立ってしまったような切なさが残ったままでした。そして遂に今回、本当の意味での再会に至りました。今のRe:Contactを聴いた時の感情は希望です。みのりんが見据える未来を示してくれたことやヒストリカルパレードのキービジュアルにある大きく育った旗を手にこれからの道のりを共に歩んで行く、変化や挑戦、その先にある1人のアーティストとしてシンガーとしてのステップアップを望んでいること、そこにはもう希望しかありませんでした。その意味を理解した上で今回のRe:Contactを受け取ったわけですからもはや同じ楽曲には聞こえません。あの時の感情は辛いものでしたがそれを受け止めた上で成長していかなければならないということが重要だと改めて実感しました。

凛の花

本編ラストの楽曲でした。公演当日まではSingで締めるかなと思っていましたが本編でSingではなくこの楽曲が来たときは本日何度目かわからないほどに想像を超える流れに感情が追いつきませんでした。しかし今回のシングアソングの歌の表現を考えると歌詞、楽曲全てがまるでこのライブのためにあるような存在に感じました。この曲は「会いたかった空」のカップリングでツアーのセトリに組み込まれたりはしなかったのですがステラシアターなど単発ライブで聴くことができました。会いたかった空と同じように果てしない空を感じる爽快さと切ない余韻のような感覚を受け取るような印象でした。この楽曲もまたニュートラルになってからどんな風に伝えて行こうかとみのりんが想いながら今回選曲してくれたと思うと感慨深いです。というか改めて歌詞が全部好き過ぎて思い浮かべるだけでも涙が出てきます。本来の最後のアウトロコーラスも空の彼方に響くような素敵なメロディーと歌詞です。

(Feeling sky)
(All my love...stay with you)
(Honesty)
(All my love...just for you)

「凛の花」アウトロコーラスの歌詞

メリーの不思議な夢

今回一番驚いたのは「メリーの不思議な夢」です。まさかこの曲がライブで聴くことができるとは想像もしていませんでした。しかもみのりんがこの曲が大好きということであの時のメリーは劇中の人物でもあり、みのりん自身でもあったからこそこの楽曲が真の意味を持ったということで私はこの楽曲を歌ってくれると言ってくれた瞬間は跳び上がりそうになるほど歓喜の極みでした。(金曜日の昼公演では恒例の歌詞ど忘れで歌い直しがあり二度驚きました)
歌詞にもあるように誰かの心支えたり、誰かの背中を押したり、そうやって自分を整えている存在でそれはみのりんにとってそのものでもあり自分自身も話を聞いてもらえる存在だったのだなと実感しました。私は一人芝居のメリーを現地で体感できて本当に良かったと思います。いてもたってもいられなくなる感情を湧き上がらせてくれたこと、そんな時どんなことからでも行動を起こすことに勇気を貰えること。みのりんの優しく包み込んでくれる歌声が更に力を与えてくれました。円形ホール効果もありますがこの楽曲はまたどこかで歌って欲しいです。

6:18から楽曲が聴けます。でもストーリーの流れで聴くのが最上最高です。
ちなみに私が聴いた金曜日の公演では歌い出しが「ここ”で”座っている」でしたが一人芝居の時は「ここ”に”座っている」でした。

■終わり


ということで続きはこの先で。


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