見出し画像

みのりん楽曲の作詞みのりんを振り返る

作詞みのりん楽曲は本当に数えきれないくらい増えました。ContactやParadeの頃は想像もしていませんでした。(でも当時すでに「La la la☆」とか路上ライブ曲や、後に語った未発表曲の「糸」などが既にありましたね。)
「一等星」や「sing for you」から少しずつ、作詞みのりんが本格的に音楽活動と違和感なく融合しました。みのりんの楽曲は作詞家(作曲家ももちろん)がみのりんが歌うことを理解して作詞していること、みのりんがその想いを受け取って自分の歌として取り込んで歌ってきたのでみのりん楽曲はまさにみのりんそのものなのです。
だから作詞みのりんの楽曲はよりリアルな感情が垣間見えることがありますね。どんな楽曲があるのかいくつか例に挙げて振り返ってみたいと思います。
※例によって順不同および全てを列挙していません

■みちしるべ/エイミー

みちしるべ

エイミー

いきなりです(笑)。
こちらの楽曲は言わずもがな、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品の楽曲です。「みちしるべ」はTVアニメ版のエンディング曲、「エイミー」はヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形の主題歌です。

画像3

このアニカン(フリーペーパー)の二人のインタビュー記事は最高の宝物です。本当にこの二人が好き過ぎる。

アニメのエンディングで初の作詞をしたのが「みちしるべ」。完全に作品に寄り添った作詞となったこの楽曲は、父性も母性も溢れる楽曲となりました。特にTV放送第10話との調和は唯一無二です。外伝ではない方の劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンでも挿入歌として大切なタイミングでこの「みちしるべ」のオーケストラバージョンが登場します。”みちしるべ”というワードも重要なピースでしたね。

原作を読んでヴァイオレットの人生をヒントにしながら作品を優しく包み込むようなイメージで書き始めました。
ヴァイオレットのように、誰もが長い人生の中で大切な人と巡り逢って、その存在が「みちしるべ」になっているのかもしれないなと思って。

みちしるべがみちしるべたる所以、これこそがみのりんなんですよね。ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界を優しく包み込んでくれて、その物語を暖かく見守ってくれました。
また、上記アニカンのインタビューでもみのりんが話していますが、初めて作詞の打ち合わせをする時に、手ぶらではなく一旦書き上げた詞を持っていって読んでもらった、その上で結果として方向性も大丈夫だったという経緯があったとのこと。みのりんの作品(あるいはキャラクター)に寄り添った作詞をもっと沢山見てみたい、聴いてみたいと思いました。

そしてさっそく叶いましたね(笑)。
そして劇場上映された外伝のエンディングテーマを作詞担当した楽曲が「エイミー」。まさかみのりんももう一度作品の作詞を担当することになるとは思っても見なかった模様です。「みちしるべ」で歌詞に気持ちを出し尽くしたとも語っていましたが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品そして外伝でのストーリー、エイミーとテイラーの人生、ヴァイオレットとの出会いに寄り添った歌詞になっていますね。「エイミー」では映画監督と手紙でのやり取りを経て完成させたというエピソードが特別印象深いです。そしてこの楽曲を映画館で物語の一部として受け取ることができて幸せでした。映画館で体感していなければみのりんのライブで聴いても自分がこの楽曲の真の願いを感じることはできなかったでしょう。この楽曲を聴くだけで物語と登場人物が頭に浮かびます。ただ思い浮かぶのではなく、物語を辿るように感情が浮かんできます。本当に凄いです。

■作詞:みのりんと作曲:菊田さん

SPIRAL_限定版_

アルバム「SPIRAL」ではこの二人のコンビ曲が盛り沢山です。アルバムリード曲の「夢幻SPIRAL」も勿論みのりん菊田さん楽曲です。このアルバムのテーマというかずばりアルバムタイトルそのものが「ご縁」。インタビューやラジオみのりずむでも語っていましたが、みのりんは”スパイラル”に対してはマイナスもプラスも巻き込んだとても大きなエネルギーというイメージを持っているようです(@Lantis collection2018夏号より)。

うねりを上げて突き進んでいくようにも感じると語っていました。それこそ無限に。だからこのアルバムのオープニングというかイントロダクションの1曲目に「∞」があります。それと同時に夢のようにも感じることがあると語っています。だからこその「夢幻SPIRAL」というタイトルなわけですね。深い。
他にもこのアルバムには沢山の作詞みのりん楽曲が収録されています。その中で「言の葉」は、サマチャン2018のライブを経て作詞した楽曲ですね。

今年のサマチャンファイナルでは聴けなかったけど、ある意味では今受け取るべき楽曲とはまた違うのかなとも感じます。ちょうどこの楽曲は”SUMMER CHAMPION”にリニューアルした後に作詞した楽曲です。アルバムを引っ提げたSPIRALツアーでは歌いましたが、河口湖ステラシアターで歌ったのはサマチャン2019のみ。次にこの曲を聴くときに改めて新しいみのりんの気持ちを込めて(可能なら河口湖で)再会したいですね。

アルバム「SPIRAL」ばかり語ってしまっていますが、みのりん菊田さん楽曲で忘れてはならないのが「Freedom Dreamer」です。いやあの楽曲もこの楽曲もですし、最初のみちしるべとエイミーもみのりん菊田さんです。

Freedom_Dreamer_ジャケット

初のシングル曲作詞ということで、初の武道館公演(SALツアー追加公演)が終わって次はどこへ向かうのかというタイミングで夏の定番曲が誕生しました。同じような楽曲の生まれ立ち位置として”次は君とどこへ行こうか?”と語り掛ける「Joyful Flower」も作詞みのりん作曲菊田さんのコンビです。こちらはフリドリの愛称、夏を感じる曲、打ち上がるような曲、お祭りの寂しさも感じる曲、そして何より河口湖ステラシアターでの2年目もテーマソングでもあります。ここから河口湖ライブとともに夏の定番ソングとなっていきました(冬に歌ったこともありますが笑)。

■作詞:みのりんと作曲:黒須さん

Innocent Age(初回限定盤)

アルバム「Innocent Age」では優しくて暖かな黒須さん楽曲が盛り沢山です。その中でも作詞みのりんと作曲黒須さんの楽曲は、アルバムリード曲「Love Blossom」を始め、「ふたり」や「はるかのわたしへ」はみのりんの作詞はまるで未来を見据えていたかのように今改めて胸にずっしりと響きます。畑さん作詞のみのりん楽曲にはそういうことも多く感じることがありますが、みのりん作詞曲もまた、今のみのりんに対して受け取れること、あるいは与えられることが違った意味で生まれてくる楽曲になっていますね。特に「Love Blossom」は今年のサマチャンファイナルやGraceful bouquetでも歌唱してくれました。

画像7

「Innocent Ageツアー」のツアーパンフレットです。恒例の楽曲解説(セルフライナーノーツ)をしてくれています。それによると、みのりんは歌詞によく「花」という言葉を使うそうです。それは”変化や成長していく過程を例えるのにぴったりな存在”と思っているからだそうです。今年の趣旨が違う単独ライブで両方とも「Love Blossom」を歌った今のみのりんにはどんな花が咲いているのか、それを受け取れる瞬間を楽しみに待っています。

オケコンで言えば「ひとひらの願い」もみのりん黒須さん楽曲ですね。ライブ以上にラジオみのりずむで背中を押してくれてきた楽曲なので、今回のオケコンでの歌唱は胸に来るものが別格でした。この歌詞、もちろん背中を押してくれたり応援してくれたり支えてくれたり・・・歌詞がみのりん自身の言葉だからこそ今のみのりん自身にも向けられる曲だと感じます。みのりんの新しい未来への羽ばたきが輝きますように、いつの日も そう いつの日も願っています。

■作詞:みのりんと作曲:俊龍

NEO FANTASIA_通常版ジャケット

意外や意外にもシングル表題曲でのコンビは無し。上記画像は作詞みのりん作曲俊龍コンビの「TREASURE WORLD」が収録されているアルバム「NEO FANTASIA」ですが、みのりん+俊龍はカップリング楽曲が圧倒的に多いですね。ちなみにこの「TREASURE WORLD」という楽曲、歌詞を聴いてみればすぐにニヤリとしますし歌詞を読めばパズルがピタっと当てはまったかのような感覚で言葉のピースが見つかりますね。

SELF PRODUCER_ジャケット

そして「SELF PRODUCER」のカップリング曲「生まれる明日のメロディ」はみのりん俊龍曲です。何気にこのシングルは4曲中表題曲以外のカップリング3曲が作詞みのりんで、しかも作曲が前述している菊田さん、黒須さん、俊龍という3曲です。「生まれる明日のメロディ」の歌詞で”掲げた旗に誓った揺るぎない約束を”という部分があります。私はライブ中にこのパートでフラッグを取り出して掲げるのが楽しみなのです(ほとんどの人はやっていないことなので私の行動は異端ですが笑)。そしてこの楽曲の歌詞もまた身に沁みます。”’信じること’ それが君の今を切り開くよ”という歌詞がとても良く染み渡ります。本当の意味で空が晴れて太陽が昇る日を心から待ち望んでいます。

■作詞:みのりんと作曲:みのりん!

一等星_ジャケット

レアなパターンですが、正式に音源化されている楽曲で言えば
・一等星
・枯れない花
・YELL~あなたのそばで~
そして
・Lonely Doll
です。
冒頭にも挙げた路上ライブや未発表曲も含めればもう少しありますが、音源化されたという意味で。映像音源で言えば「La la la☆」はライブ映像にありますね。路上曲で言えばMessageにも。10minutesにも。ネットTVにも。まぁキリがないのでこの辺で(笑)。
みのりんは、簡単なコードしか弾けないのでメロディは単調になるというようなことを自分自身で語っています。だからこそ等身大の歌詞になるというか、歌に籠る感情が訴えかけるような声にならない心からの叫びのようなリアルさを感じる楽曲に思えます。
その中でも異色なのが「Lonely Doll」ですね。上がってきたデモを見てみのりんの精神状態が心配されてしまったという楽曲です。ただ納得できる部分もあります。「Lonely Doll」が収録されているのは「NEO FANTASIA」。Parade以上にテーマパークがコンセプトにあるこのアルバムの中で異色、というよりはどこかリアルに現実的で、しかし華やかな部分に隠れてしまっていて表通りからは観えない、楽しんでいる側から気付かれることのない、という影側の現実を影側の視点で作詞作曲したという(やっぱり異色な)楽曲です。そこに着目する感性はある意味みのりんらしいというか(笑)。

・・・と、この楽曲のまとめでこの項目を閉めるのはあれなので、作詞作曲みのりんの「La la la☆」について語って気分を払拭しましょう(笑)

ずっと前にnoteにまとめていましたのでそちらを参照いただきたいです←

■最後に

ついに作詞みのりん、作曲ケニー(須藤賢一)が誕生します。ずっとありそうで無かった組み合わせです(記事ヘッダー画像にて、一等星の作詞作曲みのりん、編曲がケニーという組み合わせはありますが)。
こんなにも嬉しい組み合わせはもっと早く実現してもらって沢山の楽曲を生み出して欲しかったくらいです。休止前の一度限りと言わず、再開したらじゃんじゃかこの二人の楽曲を作り上げて欲しいですね。
タイトルは「Sing」。もうこれだけで泣けます。歌詞を観たら一体どんな感情が沸き上がってくるのか・・・一旦はエンディングになるかもしれないけど新しい次への始まりであって欲しいと強く願っています。早く聴きたい!!

活動休止前ラストアルバム「Re:Contact」参加の作家陣で言えば、作曲:藤末樹さんと作詞みのりんの楽曲は残念ながら存在しません。こちらもいつか実現して欲しいです。みのりんが藤末樹さん楽曲からどんな歌詞を書くのか、どんな世界を生み出すのかが気になります。ケニーも言ったように、一旦休んでまた新しい音楽的何かが出てきたらまたやりましょう、是非に。


そんなこんなで。
ここまで紹介してきましたがこれでもほんの一部の楽曲ですね。いつかまた第二弾で今回紹介していない楽曲やみのりんが作詞した時の背景や当時の感想などをまた改めて振り返りたいです。私にとってのRe:Contactのイントロは振り返るところからですね。振り返って思い出してみのりんからの発信を日々受け取ることで更に新しい発見や今だからこそ気付くことが生まれてくると思います。



ということで続きはこの先で。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?