あなたにないもの、が嬉しいです
誕生日、記念日、なんでもない日
私たちには、人に何かしらのプレゼントを贈る機会がたくさんある。
ありがたいことに
私も過去にたくさんのプレゼントを贈ってもらった。
アルバムや手紙、花束、旅行、化粧品、ご飯
高価なブランドバッグやアクセサリー
一般的なプレゼントと呼ばれるものは一通り貰い終えた。
そんな私ですが、
先日26歳の誕生日を迎えました。
26歳を迎えて、自分が何が欲しいのか
何が嬉しいのか、今後人に何を贈りたいのか
その指標が少しわかった気がする。
今回はその記録としてノートを書いていく。
(過去に貰ったもの、思い出は全て嬉しくて宝物だよ。それは大前提としてね。)
過去の嬉しかったプレゼント
伝説のニート編
ちょうど2日前、伝説のニートと会った。
何がどう伝説なのかは長くなるので割愛。
当たり前だが、ニートは常に金欠である。
収入がないのだから当然だ。
そして伝説のニートであるから、毎月の収支額が莫大なのだ。
伝説のニートはスターバックスコーヒーに私を誘った。会計をしていると、伝説のニートが割り込んできて、私のコーヒーを買ってくれた。
そして席につくと
今からコストコにでも行くのか?
というくらいの大きいカバンから
一輪のひまわりをプレゼントしてくれた。
「無職だから、こんなんでごめんね」
と伝説の無職は申し訳なさそうに言ったが
私はたまらなく嬉しかった。
ひまわりがわたしの1番好きな花であること。
ショッピング中に私が花をもらうことが嬉しいと何気なく言っていたことを覚えていてくれたこと。
私がトイレにいる間に急いでひまわりを買いに行ってくれたこと。
金欠なのに、大切なお金を使ってお祝いしようとしてくれたこと。
嬉しくて胸がいっぱいになった。
港区在住経営者編
社会人1.2年目(記憶が定かではない)にお付き合いをしていた経営者の彼がいた。
食事や宿泊、その他全てのお金は彼が出していた。(お金はあるところにはあるんだなあ。)
彼が記念日に連れて行ってくれたのは
いわゆる高級レストランとよばれる場所で
みんなが憧れるようなブランド品をくれた。
プレゼントはもちろん嬉しかったし、
今でも私の部屋に飾られている。
しかし今、冷静に考えてみると
多忙な彼がわざわざ当日にお休みを取り
1日お祝いをしてくれる時間を確保してくれたことのほうが嬉しかった。
とある彼編
時系列は諸事情で省くが
元テイカー気質の人がプレゼントをくれた。
出会った頃は笑ってしまうくらいのテイカー気質の彼で、とにかく女性にお金を払うことを頑なに嫌がっていた。が、一緒に時間を過ごしていく中で少しずつ変化が見えてきた。
「アイス好きでしょ、買ってあげようか」
たしかそれが始まりだった気がする。
普段、「奢ったり、プレゼントなんて損しかない」と言っていた彼。
暑さで頭がおかしくなったか?
と一瞬思ったが、見返りを求めず何かをくれたことがとても嬉しかった。
何回も食べたことのあるアイスなのに
今までで1番美味しく感じた。
また、なんでもない日に、ささやかなプレゼントをくれるようにもなった。
私が好きなお菓子を会社帰りに買ってくれる。
「嬉しいけど、損はしたくないんじゃなかったの?」と尋ねると
「喜んでくれるのがこんなに嬉しいと思わなかった、損だなんて思ってない」という返事が。
少し今回のテーマからは逸れるが
人はこんなに変わるものなんだなあと
感心するとともに、嬉しさを感じた。
あなたにありあまっているもの、はいりません
何が言いたいのかと言うと
伝説のニートは、お金がない中、なんとかお金をかけてくれた。
経営者の彼は、時間がない中、無理やり時間を割いてくれた。
とある彼は、見返りを求めるという意識を変えて、見返りを求めず、ご飯をご馳走してくれたり、プレゼントをくれるようになった。
相手が持っていないものをくれるからこそ、
より特別に、より嬉しく感じるのである。
26歳になった今
お金持ちからブランド物をもらってもそんなに感動しないだろう。
近場のデパートに足を運び、
「20代後半の女の子が好きそうな物をください」で済んでしまうから。
ネットで調べた誰が書いているのかわからないような「女子ウケ抜群プレゼント!」をポチッとすることもできるから。
少しですが、大人になりました
相手の状況や、自分に対してかけてくれた時間
プレゼントを選んでくれる背景に
目を向けられるようになった26歳。
まだまだ子どもだけれど
少しだけ大人になったな、と感じるとともに
わたしも、わたしにないものを
相手を思って選んだプレゼントを
大切な周りの人に贈っていきたい。
(現在訳あって無職ですが、、、頑張ります!)
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