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V系初心者がライブに行った話
40近くになって、V系熱が再燃し、ライブに行ってきました。
(※本編までやや遠回りしてますので、2300文字程度2スクロール分を飛ばしてください。何も見なくて済みます。)
V系に対する最初の熱はJanne Da Arcが始まりでした。高校時代はお金が無いので、レンタルショップに足繁く通っていた中、バンド名も曲も知らないまま、何となく借りた「シルビア」のCDが発端です。
過去を遡れば、約30年前の小学生の頃にラルクやGLAYがきっかけで音楽を聴くようになった事が潜在的な始まりなんだと思っています。
Xや LUNA SEAは自分にはハマらなかったものの、ラクリマやFANATIC CRISIS等がチャートに入っていて、賑やかな時代だったのが懐かしいですね。
脱線したので戻します。
再燃したのは昨年観た「色々な十字架」のワンマンライブからです。
90年代のV系の雰囲気を纏った懐かしさを感じさせるメロディーの良さと、その雰囲気を軽々と無かった事にする歌詞(聴けば聴くほど、その歌詞が馴染むし、これしか無いんじゃないかと思わせる不思議さ)を武器に、ミュージカルやゲーム要素を取り入れたエンタメを全てぶち撒けたようなステージで、圧巻でした。
インストアライブも良かったな。。。
いや、今回は色々な十字架の話がしたかったわけではないですので、次に進みます。
昨年12月からたまたまV系に詳しい方々と仲良くさせてもらう機会があり、なんだかんだあり、本題であるAzavanaのワンマンを観に行く事になりました。
これまでV系ライブに行かなかったのは、かつてサマソニで観たthe GazettEの時のバンギャの方の髪を振り乱す現場の印象が強くあり、基本的に拳も振り上げず、ダイブもモッシュもせず、ただ口パクしてるだけの棒立ち人間なので、そんな輩が行くべき場所ではないという結論に至っていたからです。
なので、今回は楽しみな反面、恐怖心がありました。
会場はVeats渋谷。最近まで認識していないので、新しいライブハウスなんですかね。
見渡す限りの女性。圧倒的アウェイ。日々生きてる中で女性専用車両に乗り込むぐらいでしかありえない環境。痴漢を疑われて人生が終わるのでは無いかという新たな不安をゲット。加えて、地下にある事で電波が無く、開演までの暇潰しが出来ない仕打ちもセットで。
場内BGMのMy Chemical Romanceで気を紛らわし、予定時刻を15分程遅れて始まりました。
SEが鳴り響く中、発される謎のコール。なんかイカつい。ただ怖かった。
声が足りないと言わんばかりになかなか出てこないメンバーの皆様。疎外感強まる私。
ボーカル以外のメンバーが登場し、更に遅れてボーカルの方の登場し、更に湧く会場。気圧されるただの客の私。
1曲目は最近発売された1st singleの「灰色の海を泳ぐ蛍」。ステージに集中したい一方、乱れる髪の毛、舞う手によって、バンギャの方々に目がいってしまう。
次は「愛怨」。好きな曲が続いていて嬉しいが、やはりバンギャの皆様の華麗なヘッドバンに目を奪われてしまう。
3曲目は「カトレア」。ミディアムロックを堪能しつつも、バンギャによる訓練されたかのような手の振りに魅了される。
続くは「牡蠣(仮)」。リリースされてないのに踊っている皆様は何者なんですか?
盆踊りっぽい手の動きに横移動する、あの動きは何というのでしょうか。見る専の私には一番刺さった動きでした。曲も含めて中毒性が高い。
5曲目「GENOM」は前身?のAshmaze.を知った曲でもあり、上位に好きな曲。やはり、ここでも会場の舞に目を惹かれてしまう。
それから「Q」「三日月がただ遠い」「Morphine」と歌に集中するパートに突入。未だにMCが一切無く、ボーカル遼さんのひたすらにスパルタな煽りにバンギャの皆さんのメンタルの強さに感服した。
後半戦となる?「渇き」で雰囲気が変わり、「牛タン(仮)「ホオズキ」「飢えた球体」と続く。会場の躍動感が復活し、この動きを観に来たのではないかという錯覚に陥ってしまうこともあったりなかったり。
「Mother」「ノイズ」で、身体は微動だにせず、心でぶち上がって本編は終了した。
すぐに巻き起こるアンコール。やるだろうことはわかりつつも、最初から声を抑えないバンギャの姿勢で胸打たれながら、待つこと10分強。
メンバーが再度登場。終始安定して叫び続けるファンの凄まじざに尊敬の念を抱き、開演時の怒号のようなコールも、もはや心地良く思えた。
2回目の演奏となる「牡蠣(仮)」が鳴らされた時、あの盆踊り横移動(※呼び方がわかりません、すみません)が見られる事にワクワクが止まりませんでした。これを観にきたと錯覚させられぐらい好きになってしまいました。それでも、私は棒立ちをやめません。
「牛タン(仮)」も演奏され、MCに。
MCやるんだ...という驚きと、先程までのえげつない煽りを感じさせないくらい優しさが滲み出ていました。
そして、Azavanaで一番好きな「痣花」でぶち上がり(心の中で)、最後はこちらも2度目の「灰色の海を泳ぐ蛍」で無事天に召されました。
ライブ自体はもちろん良かったのですが、バンギャ様方の一体感とバンドに負けない煌びやかさを見られた事もV系初心者としては収穫でした。
ツアーファイナルのLIQUIDROOMのチケットは購入済みなのでより楽しみになりましたが、やはり後方でジッとしていようと思います。
行かれる方はもしおじさんを見かけても話しかけず、遠ざかり、存分に楽しんでください。
完