ビギナーズラック
ビギナーズラック。
AI(Google Bard)に聞いてみた。
(ここから)
ビギナーズラックとは、初心者が往々にして得る幸運のこと。競馬、競艇、麻雀、パチンコ、宝くじなどの賭け事や、学習、生涯学習、英会話、プログラミング、ゲーム、スポーツ、芸術、音楽、ビジネスなど様々な物事について言う。
具体的には、以下のような例が挙げられる。
初めて競馬をした人が、いきなり万馬券を当てる
初めてプログラミングを始めた人が、すぐに簡単なプログラムを作成できる
初めてスポーツを始めた人が、すぐに試合で活躍する
ビギナーズラックは、経験が少ないために、無意識のうちに良い選択をしたり、運が良かったりすると考えられている。また、初心者特有の緊張やプレッシャーが、かえって良い結果につながっている可能性もある。
しかし、ビギナーズラックはあくまでも一時的なもので、経験を積むにつれて、徐々に消えていくと考えられている。そのため、ビギナーズラックに頼りすぎるのではなく、継続的な努力をすることが大切である。
ビギナーズラックを英語で表現すると、「beginner's luck」となる。
(ここまで)
ま、簡単に言うと、初めてバッターボックスに入って、打ってみたら大ホームランだった、というやつ。
起業家がビギナーズラックにあうこともある。
その後どうなるか。
メディアで評判のお店に行った。東京・恵比寿が本店。英語にするとpros and cons、divided opinion、controversialといった感じになる店名の名古屋店。
通された部屋には麗々しくお花が飾ってある。見ればいま宿泊しているホテルの社長から。開店祝いでもないし、何だろう。
一人、担当のスタッフがついてくれる。彼女いわく、「10周年なんです」。あーそうか、10年なのか。
ドリンクを頼み、コースが始まった。
一つひとつ、丁寧に説明してくれる。写真撮った。
食べ終わって、気づいた。
出てきたお料理全部写真撮ったけど、全部美味しくなかった(笑)。
一緒に行った仲間「大戸屋さんの方が美味しい」。
満腹になったけど、贅沢な話で、もったいないことなんだけど、でも、幸せな満腹ではなかった。価格、高い。
前日行ったおでん屋さん拍子木は、一皿ひとさら感動で、写真撮る暇がなかった。感動の中、コースがフィナーレを迎えた。価格、今日の店より安い。
そう、コースはライブ、お店は舞台だ。時間忘れて熱中できるライブもあれば、「アラ」ばかり目立つものもある。
たとえばお料理を載せるお盆の角がくたびれている。
たまたまこれ一つ、というのではない。全部こんな感じだった。
隣の席。
壁に入った横筋、テーブルの白い斑点。
「ご用の際はボタンを押してください」のマウス。昭和か。
どれも、この価格帯の店では、あり得ない。
そしてそもそも、接客してくれるスタッフさんの流儀が10年前からアップデートされてない。何か、古いのだ。
オーナーは東京で一発当てた。
ビギナーズラック。
その後、周囲やメディアからチヤホヤされた。勘違いした。
トイレに、やはりこれもあり得ないことだが、貼り紙がしてあって、オーナーの著作がズラリ。そして、「血の掟」という、何のことかわからない、クスリとも笑えない内輪ネタが貼ってある。
あのね。この段階で、あの価格の店として、失格です。トイレに貼り紙は、ご法度だよ。
でも、誰も言ってくれないんだろうね。
オーナーは名古屋に来ることは来るけど、「どこを見ればいいかわからない」。勉強してないから。でも、世の中は大きく変わった。コロナも経て、飲食店の立ち位置、10年前と明らかに違う。
お金は入ってくる。でも、商いで何を実現したいのか、という志もないから、それはそれで良いのだろうと思う。
最後、「タクシーを呼んでください」とお願いしたスタッフ本人から「駐車券はお持ちですか」というボケかまされて、ライブは終了しました(笑)
とっても残念な時間、残念な高額夕食でした。残念な満腹でした。
ビギナーズラック、ずっと注意してきた。
デビュー作(『パーミションマーケティング』)が大ヒットし、以来、「実力ないのに売れてる」と自分にずっと言い聞かせてきた。もちろん、キャラとして、不遜だし、生意気だから、一部の人には不愉快な思いをさせただろうなあ。反省の、良いきっかけをいただきました。