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持たない、戻さない
顧問税理士さんからどかんと納税書が送られてきた。
法人税及地方法人税、法人市町村民税 、消費税及地方消費税、法人都道府県民税・事業税・特別法人事業税又は地方法人特別税・・・舌噛みそうである(笑)
毎年2月と8月は納税月で、大量のキャッシュが消える。
消えるが、ぼくは反応しない。淡々と納税するだけ。
もちろん経営者としては会社の口座残高が一気に減るわけで、楽しいことではないけれど、でも、「こうして社会に循環させることのできるキャッシュを稼げた自分を褒めてやりたい」「クライアントさん、お客さん、そしてJOYWOWのみんなに感謝したい」思いが湧いてくる。
商いはお金を稼がなければあかん。
あかんけど、それが目的じゃない。事業推進と納税のためであり、事業によって提供する価値と納税は社会に循環し、子どもたちのためになる。
お金自体を重要視すると、ロクなことにならない。
なぜなら、人間のストレスは、「戻したい」思いから生まれるから。
口座に100万円あったとする。
20万円何かで使った。
100−20「減った」と思うと、「戻したい」思いが生まれる。
いろいろやる。
うまくいかず、80のままとする。
「100に戻せなかった」思いがストレスになる。
うまくいって、120になった。
20使った。
120ー20=100
20減った。
戻そうとする。120に。
つまり、うまくいこうが、うまくいかなかろうが、「戻す」発想だとどっちもストレスになるのだ。
お金に限らない。
NHK連続テレビ小説『らんまん』主人公の実家の酒造峰屋が店を畳むことになった。「戻す」思いが残ると、ストレスになる。病気になる。
ぼくならどうするか。
峰屋のブランド・ジーンがどっかへ遊びに行ってしまったけで、人間サイドのこっちには何の責任もない。「ああ、そうですか」。
むしろ、「スペースができた」と思って、次の新しいことを始める。
そう、何かがどけば、何かが入る。
それは人間にはコントロールやマネジメントできない。
そもそもぼくに「持つ」発想はない。
たとえば、別荘。持ったとしても、到着した日は掃除で終わる。
一年のうち滞在するのが累計14日ほどであっても、毎日維持費やら、それこそ税金やらかかる。
だったらホテルでいいやん。
ということで、ぼくと奥さんは自分たちの感性にマッチするホテルにふらりと出かけ、滞在を楽しんでいる。大阪市内は自宅徒歩圏内のリーガロイヤルホテルだし、伊勢志摩なら志摩観光ホテル。
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「持つ」と、「手放す」ことへのおそれがストレスになる。手放したあと、「戻す」発想が自動でスイッチ・オンするから。
持たない、戻さないが、健康のために、そして幸せ感のために必要だと思います。