腹を減らそう
健康のバロメーターは「お腹がすくかどうか」。
漢方を研究してわかったこと。「お腹すいたなあ、何か食べたいなあ」という感覚もないのに、時間がきたから朝食、ランチ、夕食と1日機械的に3食いただくのはあまり良いとはいえないみたいです。
きゅるるる、とお腹が鳴ることがありますね? あれは「お腹すいたよー。何か入れてー!」ではなく、「いま掃除中だから何も入れないでー!」という胃からのメッセージなんだって。だからお腹が鳴るのは良いことなんです。体調悪いとお腹もすかないし、お腹なんて鳴らないよね。
経営もこれと同じ。忙しくて、工場フル稼働、電話やメール鳴りっぱなし・・・これ満腹。満腹は良くない。健康を損ねる始まり。
ここで書いたように、忙しいのは過去、昨日のつづきで忙しいのであり、未来にはつながらない。
ぼくは意図的に、「ひま」であるようにしている。予定、入れない。ひまでひまでどうしようもなくなるようにしてる。基本毎日夕方4時に仕事を終え、夕食の乾杯は5時にやってる。9時になったら眠くてたまらない。下手したら8時には寝てる。そして翌朝早くに起きるかというと起きない。7時半くらいまで寝る。平均10時間は寝てる。コロナちゃんのおかげで宴会がなくなったからこんな生活ができてる。仕事は、「ひますること」。
会社員時代、半期に一度「業績レビュー」というのがあって、所定の書類に書き込んだ。今期何やったか、来期何やるか。最初の上司に「阪本はもっといろいろやってるだろう。いっぱい書くんだよ」といっぱい書くことをおすすめされたので、ぎゅうぎゅうに書いた。この「いっぱいになる」を善とする思考は、この時身についた。
独立後も、スケジュールが埋まってないと不安だった。空いてると、埋めた。社会人になって会社員時代含めおよそ40年近く「何かでいっぱいになる」ことを目指した。
違う。
健康法と同じく、「腹がへってる」のが良いのだ。
満腹になったら何も難しいこと、考えられないよね? あれと同じ。
腹を減らしましょう。身体も、こころも、経営も。