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吹奏楽部のマーチングは、もはや強豪運動部の領域だった話

吹奏楽部の活動で、

マーチング

という物があります。

これがなかなか大変で、娘の体力をかなり奪う事になりました。

マーチングの参加は任意でした。私も夫も参加しなくて良いと思っていましたが、ここでもまた、娘はやりたいと言って涙を流します…。

何であの時あんなにやりたかったの?と聞いても、今では記憶にないそうです…。

やはり、お友達もやるし、私だけ参加しないのは悔しい…みたいな気持ちだったのだと思います。

マーチングは、もはや運動部の領域

このマーチング練習が始まってから、娘の疲労は凄まじい物になっていたと思います。

体力のない娘が、重い楽器を持ちながら、長時間軍隊のように歩く練習をするわけですからね。

運動部に入る選択肢は最初からなかった娘が、いつの間にか運動部の活動してるわけでして…。

そのうち娘は、帰宅するなりソファーに倒れ込んで爆睡するようになりました。

2時間ぐらい寝て起きて、晩ご飯を食べてお風呂に入って、寝るのが11時から0時みたいな日々を積み重ねるようになりました。

そしてまた、朝の6時前に起きて、朝練に行くような生活をしていました。

こんな生活が身体にいいはずがありません。

マーチングは、一人でも抜けてしまうと、そこが穴になってしまうので成り立たなくなります。全体美なんですよね。プレッシャーです。

だから、抜けたくても抜けられなくなっていたのだと思います。迷惑かけてしまう!と思って頑張っていたのでしょう。

身体はどんどん疲れていき休ませてくれとサインを出す一方で、脳は頑張れ!と指令を出す。

この心身のアンバランスが、娘を蝕んでいきます…。


真面目タイプの子は注意が必要です。

ただひたすら、自分を殺してでも環境に適応させようと頑張ります。

だから、本人の意思を尊重する事も大切ですが、親が見極めて、我が子が無理をしなければならない環境に入れさせない事も時には必要かもしれません。

また、チャレンジしてみたものの、かなり無理してるな、まずいなと思った時は、親がその環境から抜けさせてあげる事も必要かもしれません。

本人は、ひたすら適応しようと無理を続けるだけです。この時、もはや何のために頑張っているのか見失っています。

身体が壊れてからだと回復にとても時間がかかります…。

もう無理!と言って自分からやめると言い出せる子は、根性なしではありません。自分で気付いて自分を守れる素晴らしい子ですよ。

人はいつか「自立」しなければなりませんが、その前に「自律」を学ばないといけないなと思います。

「自律」とは

価値観や信条、理念や哲学など個人の内的要素に関して、支配や制約を受けずに独り立ちすること。

という定義だそうです。

自分を律するというと、どうも厳しい環境の方に適応できるように頑張る、的なイメージがありますが…

できないものはできないと認めたり

心身が支障を来すような環境を避けたり

人に流されずにワンランク下げたり

そういう、一見すると「逃げ」や「妥協」とも取れる事を受け入れながら、自分を守れるようになっていく、という意味も含まれるのではないかと思います。

無理しないように、頑張りすぎないように、壊れないように、自分を律するのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

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