『刑事コロンボ』再放送にひとり盛り上がる
11月9日からNHK BSにて『刑事コロンボ』が再放送されるという話題が流れてきて、SNSのごく一部が盛り上がっている。無論、自分もその一部。
情けないことにアンテナの関係で、我が家ではBSが観られないのだが、最愛の海外ドラマであり刑事ドラマである『刑事コロンボ』は、新シリーズまで廉価版DVDで全話所有しているので、それを同タイミングで再見していこうかと考えている。
なぜ、自分は今も繰り返し『刑事コロンボ』を観ているのか。大好きなピーター・フォークが主演だからか、倒叙物として優秀なストーリーに惹かれてか、犯人役を務めるゲストが毎回魅力的だからか、観るたびに新たな発見があるからか、あるいは「うちのカミさんがね」でおなじみの日本語吹き替えが秀逸だからか(翻訳した額田やえ子さんが自分の遠い親戚だと知ったときは興奮した)。
そのどれも正解。ただ、一番の理由は『刑事コロンボ』が描く60年代後半から70年代までのアメリカの雰囲気が好きだからだと思う。画面に映りこむファッションや建物、ほこりっぽい町並み、車、インテリア、小物、料理、あるいは劇中テレビに映るベースボールやフットボールの試合。加えて、フィルムの質感やクレジットのデザインなど、画面の端々から感じることができる事象全てに心惹かれる。究極「あの雰囲気」が味わえればいいので、映像を垂れ流して、ただ漫然と眺めていることも多い。
余談だが、再放送の知らせとともに菊地成孔氏が『刑事コロンボ』研究の本を2025年に出すと宣言した(そんなに『刑事コロンボ』が好きなんて知らなかった)。そちらも楽しみですね。あと、ブルーレイボックスでの買い直しも検討しています。