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30年以上、某プロ野球選手を推し続ける妻
推しのトークショーに行くから、サインして貰うため推しグッズが眠るダンボールを出したいと、妻が言う。
そのダンボールは我々のベッド下の格納空間にある。つまり、僕らは毎夜、妻の推しグッズの上で寝ていることになる。
妻が高校生の頃から推しているのは、元読売巨人軍の外野手 緒方耕一。イケメン盗塁王として名をはせた人だ。そもそも妻は巨人自体のファンでもあり、高校時代は学校と東京ドーム(地理的に近い)を往復する日々だったそうだ。
久しぶりに推し箱の数々を開ける。20本近いメガホン(もちろんレタリングは緒方)、法被、たくさんのサイン色紙やサイン帳、ベースボールカード、選手達との2ショット写真、雑誌、スコアブック、あげくの果てに関連番組を録画したVHSテープが30本くらい出てくる。昔、色々捨てたらしいが、それでもまだ膨大な量だ。
幸い自分のG党なので、眺めているだけでも楽しいが、30年前から同じ選手(当然、すでに引退している)を推し続けるのはすごいなと素直に感心する。自分も色々収集したり執着する方だが、飽きっぽいので、妻のように一人の人を推し続ける胆力はない。その情熱はうらやましい。
その妻は高校・大学時代にあらゆる地方球場も含め、プロ野球を観まくったので、そこで燃え尽きた感があるらしく、今はプロ野球や巨人に対して冷静に接しているのが面白い。緒方に対しては今も本気なところも含めて。
ちなみに今は巨人よりソフトバンクの方が好きらしいです。変なの。