駅コンコースの広告

駅コンコースに掲示された某広告を写真に収めてきてほしいと頼まれる。仕事の資料にするらしい。普段だったら頑張って自転車で行くのだが、あいにくの雨のため、地域の味方「ハチ公バス」に乗って渋谷へ向かう。

このハチ公バスは乗車料100円と格安。普通の路線バスよりも小さな車体のため手狭なのと、地域を細かく回るので、行く場所によっては時間がかかるのが注意点。幸い自宅近くの停留所から渋谷までは最短距離で行ってくれるので助かる。本数は30分に1本だけど。

目指すは東急田園都市線の改札周辺。渋谷駅の地下コンコースはいろいろな箇所に広告が掲示されているが、目的の広告はあっさり見つかる。早速、写真を撮ろうとスマホをかまえるも、往来が激しく、なかなか人が捌けない。

よくアイドルの広告を取ろうと身構えている女性を見かけるが、全くそれと同じで、とにかく辛抱強く待ち、いろいろな角度から数点写真を撮る。知らない人から見たら、単なる怪しいおじさんだ。

人の流れが切れるのを待つ間、観察していたのだが、対象の広告に目をやる人はほぼいなくて、みんな忙しなく通り過ぎていく。ただ、数十人に1人くらいの確立で広告に目をやる人がいて、またその中の数人が足を止めて内容を確認している。

つまりそのくらいの確立なのだが、あれだけの往来数だと広告効果はあるのだろう。そのうちの誰かがSNSで拡散したりするかもしれないし、先のアイドルじゃないけれど、ファンがそれ目当てにやってくるかもしれない。

一度コンコース広告が気になり出すと、不思議なことに色々目に飛び込んできてしまい、周辺の掲示物を一通り確認しながら、再びハチ公バスの停留所まで向かった。

 

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