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細野晴臣と山下達郎の対談は想像以上に面白かった(続き)

細野晴臣「Daisy Holiday」での山下達郎との対談、後編を聞く。

細野晴臣単独でのスタジオワーク話はあまり聞いたことがなかったので、興味深い。野口五郎の録音、星勝の指揮とか。もうここでは完全に達郎が質問者になって、どんどん話を進める。達郎もこのあたりの話を聞きたかったのだろう。「ひたすらじっと見てた(細野談)」という達郎がLDKスタジオへ見学に来た話も出てきた。

YMO構想の最初のドラマーは林立夫だったが、断られて高橋幸宏になった話や、クリックを嫌がらず、ドンピシャだった幸宏の凄さについて語られる。達郎曰く「あの体格でパワーがある」「クリックであんなにグルーヴを出せるのは半端じゃない」と。

また、坂本龍一や幸宏、林立夫、後藤次利といった、細野晴臣の一世代下は、みな昔から演奏が上手かった、なんで粒が揃っていたのだろう? という話も興味深かった。細野晴臣は自分の同世代として大滝詠一、中田佳彦の名前をあげて「いっぱいレコードを聴いて育ってきた耳年増」と表現。下の世代は「そのときの音楽しか聴いていない」と違いを語る。なるほど。

最後に強引にリンダ・キャリエールの話に戻すが、達郎が話を振っても、ことごとく「そうなの?」「全然憶えていない」と繰り返す細野晴臣に、「ひでえ(笑)」と呟く達郎が最高だった。

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