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細野晴臣と山下達郎の対談は想像以上に面白かった(続く)

2週にわたり細野晴臣の「Daisy Holiday」で山下達郎との対談が放送されるというので、その前半を聞く。鼎談はあったけど、2人の対談はなかったとのこと。

夢に達郎が出てきた話をしていた細野晴臣と、大滝詠一と近しいながら、折々で「日本一のベーシスト」「楽器の天才」など細野晴臣に関することを話してきた達郎。この2人の話は聞きたかったし、それだったら余計な人は入れずに2人きりが良い。

おそらくリンダ・キャリエール幻の作品について話すのが主の目的だったんだろう。しかし、その話題は冒頭数分で終わり、以後は達郎がリードする形で(どちらがホストか全然分からない)、昔話を中心にとりとめのない会話が進むのだが、これがすごく面白い。永遠に聞いていられる。

すでに知られた話も多いが、本人の声で聞くとまた格別。山下達郎『SPACY』録音時、村上ポンタが、あぐらでベースを弾く細野晴臣(先輩)に小声で言った「お前生意気だぞ」エピソードは何度聞いても最高だ(松木恒秀に「あいつに『生意気だ!』って言ってこい!」と命令された部分も含めて)。

山下達郎『SPACY』

細野晴臣の「へ〜」「すごいなあ」という相づちもいつもより高揚感があり、細野晴臣の天然な返しに苦笑する達郎もすごく楽しそう。この苦笑する達郎の声を聞いて、大滝詠一×山下達郎の新春放談を思い出してしまった。大滝詠一の話に呆れる達郎の声を。天才(細野・大滝)に対峙する才人(達郎)の反応はやはり似ている。番組内でも達郎がさらっと言っているが、細野晴臣大滝詠一は本質的な部分で「似ている」のだ。

新春放談の話題から「僕も出してよ」と言った細野晴臣。是非実現して欲しいし、とりあえず「Daisy Holiday」山下達郎ゲスト回の後半も楽しみだ。

 

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