ハローワークは何年経ってもハローワークだった

諸々の手続きのために、十数年ぶりに職安もといハローワークに足を踏み入れる。自分の住んでいる地域のハローワークは、大都市のど真ん中にあり、何気なく通っていた道路沿いにあった。

建物自体は綺麗だが、内部はやたら張り紙が多く、来訪者や職員さんの人口密度が高い。あちこちに窓口があり導線が分からず、その雑然とした雰囲気に圧倒される。これはどこへ行ったらいいんだろう?と。悪い意味で、以前来たときと何も変わっていなかった。

来訪者の目的は様々だろうが、自分も含めどこか落ち着きがない。書類を片手に、心ここにあらず。すごくリアルな現場だが、職員さんが繰り返す説明や機械的な動きを横目に、来訪者の思念が飛び交う空間に身を置いていると、非現実な気分になってくる。少なくとも僕は前向きにはなれなかった、今のところは。完全に現実逃避である。

そもそもハローワークというネーミングってどうなんだろう? 個人的には良い言霊ではないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?