空也もなか
はじめて空也もなかのことを知ったのは、腹を立てて膨れっ面をしていたら「そんな空也もなかのような顔をして」と母に言われた時だった。あれは高校生くらいの時だったのか?
はじめて空也もなかを買いに行ったのは、店頭でしか売っていないそれを母のために東京出張の際に入手しようと銀座の店舗に出向いた、あれは20代後半くらいだったか。事前にいろいろ調べた記憶はあるが予約したのかせずに買えたのかは記憶にない。
今や世界中の銘菓がクリックひとつで入手できるなか、デパートへの出店もなく店舗は一軒のみ、予約は電話のみ、決まった数で本日分終了という売り方を貫いていることが、よりこの最中の価値を高めているように思う。味は良いが思わずぎょっとするお値段の菓子折も多いが、空也は価格も良心的で商いの本質ということを考えさせられる。今のところ最も喜ばれる手土産かと。味は言わずもがな(自分用にも一箱買ってしまうのはやや問題ありか、一人で10個は食べ過ぎだ)。