グリーンファーム2024募集馬(2023年産)AI馬体診断
2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第12弾として、グリーンファームの診断結果を公開する。
グリーンファームは特別提供馬という扱いの1頭を含めて全22頭の募集で、診断スコアの平均は0.41となった。
高額募集馬のスコアを見ていくと(グリーンファームは東西に分かれて募集番号が金額順になっているので分かりやすいのだが)、最高募集額は募集総額3600万円であるアンデスクイーンの23で、診断スコアは0.10とかなり低い評価となっている。次いで3000万円の募集であるコンテッサトゥーレの23が0.37、続いて2800万円の募集であるエバーブロッサムの23が0.44と、いずれもクラブの平均に近い評価となっている。
一方でこの世代の最高評価となったのは募集総額が最も低い1200万円のピンクレガシーの23で0.89というスコアになっており、募集金額と診断スコアには相関関係は見られない。
グリーンファーム2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが0.80以上であった5頭の競走成績(2024/08/11現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 ファビュラスロード(現役:8戦0勝 [0-1-2-5])
・0.88 アンデスビエント(現役:6戦3勝 [3-1-1-1])
・0.87 サミアド(現役:5戦1勝 [1-1-0-3])
・0.82 モンディーン(現役:6戦1勝 [1-0-0-5])
・0.80 フィロンドール(現役:5戦0勝 [0-0-1-4])
ここまでグリーンファームのこの世代では、勝ち上がったのは全募集馬20頭中7頭で、勝ち上がり率は35%となっている。一方で上記の高評価組は5頭中3頭が勝利を上げており、勝ち上がり率60%という優秀な成績である。さらにこの5頭に次ぐスコア0.70-0.80の4頭を見ても、1歳暮れに募集中止となったアースサウンドの21を除く3頭が全て勝ち上がっていたり、またスコア下位(診断スコア0.00-0.40)の5頭は2024/08/11の段階で全て未勝利引退(中央抹消)となっているなど、この世代のグリーンファームの馬体診断がかなり精度が高かったのが見て取れる。
また、グリーンファームのこの世代の出世頭であるアンデスビエント(交流重賞JpnII関東オークス勝ち)は全体で2番手の評価となるスコア0.88という高評価をできていたという点においても、非常に良い診断ができていたと言っていいだろう。