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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#182

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#182 :下痢に関する不正確な情報は、どのようにしてもたらされるのか

「下痢をしていますか」と尋ねることがある。
この質問に対する答えは、コレラ性の下痢でも、ちょっと漏らしてしまったような軽い下痢で、原因を取り除けばすぐ止まるものでも、さらには下痢ではなく、便がゆるいだけの場合でもみな同じである。]

このような例をいくら挙げても無駄である。現在のように観察の習慣がほとんどない状態では、医師は患者の友人と全く話をしない方が良いのではないかと思う。医師に誤解をもたらす事のほうが多いからだ。

また、実際より患者が体調が良いと言って、病状を悪化させてしまうからである。
(2024年1月18日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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