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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#068

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#068:音とストレスで患者は…

患者の友人や医師が病室に隣接した部屋や通路で、長々と話をしている無神経さには、驚くことが多い。

この場合、患者は友人や医師が入ってくるの、今か今かと待ち受けているか、病室から出て行ったばかりの彼らが、自分のことを話しているのではないかと心配になるのだ。

患者が穏やかな人物なら、注意をほかにそらして、話を聞かないように努めるだろう。しかしこれが事態をさらに悪くする。

注意を集中することのストレスと、そのための努力が大きすぎて、患者の容態が数時間後に悪くならなければ幸いである。
(2023年7月25日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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