ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#237
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS（＝防府看護専門学校）の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#237 ：子供に害をもたらす3つのこと
このような子供たちの健康に恐ろしい影響を及ぼすことを他に3点挙げておきたい。
1、 大金持ちの人が子供を北側の子供部屋に追いやっているのを見たことがある。日光で浄化された空気が少しも入らないような部屋だった。それが両親たちが最も愛情かけ、心を砕くことなのである。
2、子供たちをデザートに相伴わせる習慣。忙しい父親はこの時しか子供に会えないとよく言われる。しかし、お客がいるなら、子供たちに会うのは確かにあまり良くは無い。またお客がいないのなら、どうして甘いものやワインを並べて合わねばならないのだろうか。
3、多くの家政婦が私と同じような経験をしているのだろうかと思う。つまり、ロンドンで壁紙や家具を新しくするということは、汚い紙の上に新しい紙を貼り、汚れたサラサ木綿の上に新しい布をかぶせていくことであり、なんと三重・四重に重ねていくのだ。清潔にすると言うことがこれ以上のものでないのなら、ロンドンにいつもカビ臭い家があっても不思議ではない。
（2024年4月9日配信）
フローレンス・ナイチンゲール（Florence Nightingale）：1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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