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AI(人工知能)に負けない!毎日看護師試験問題演習#025
本コンテンツは,来年2月に行われる『看護師国家試験』に備えるための、防府看護専門学校(HNS)オリジナル・テキストです。HNSの学生・生徒のために作成したテキストですが、解答と解説は人工知能(AI)によって作られたものです。医療現場でもAIとの協働が必至の現在。AIに負けない看護師を養成したいと考えてこのコンテンツを作っています。HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての方に役に立つコンテンツです。どうぞ自由にご利用ください。
#025 :113回試験「必修問題」第25問
問 代謝性アシドーシスによって起こる呼吸はどれか。
1)奇異呼吸
2)口すぼめ呼吸
3)Biot〈ビオー〉呼吸
4)Kussmaul〈クスマウル〉呼吸
5)Cheyne-Stokes〈チェーン–ストークス〉呼吸
(2024年7月8日配信)
解答と解説はこちら(↓)
解答
代謝性アシドーシスによって起こる呼吸は「Kussmaul〈クスマウル〉呼吸」です。したがって解答は4番です。
解説
代謝性アシドーシスは、体内の酸性度が上昇する状態です。これに対する体の代償機構として、呼吸中枢は酸性度を下げるために呼吸数と深さを増やします。これがクスマウル呼吸と呼ばれる特徴的な呼吸パターンです。
各選択肢の説明:
奇異呼吸:
奇異呼吸は通常、胸壁の外傷や気胸、呼吸筋麻痺などで見られる呼吸で、片側の胸が吸気時に膨らまず逆に凹むような異常な呼吸パターンです。代謝性アシドーシスとは直接関係がありません。
口すぼめ呼吸:
口すぼめ呼吸(pursed-lip breathing)は、主に慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者が呼吸を楽にするために行う方法で、呼気時に口をすぼめるようにして呼吸することです。代謝性アシドーシスとは直接関係がありません。
Biot〈ビオー〉呼吸:
ビオー呼吸は、呼吸が不規則で断続的に浅い呼吸と深い呼吸が混在するパターンで、頭蓋内圧亢進や中枢神経系の損傷時に見られます。代謝性アシドーシスとは直接関係がありません。
Kussmaul〈クスマウル〉呼吸:
クスマウル呼吸は、代謝性アシドーシス、特に糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)において見られる深くて速い呼吸です。体が酸性度を下げるために、過剰な二酸化炭素を排出しようとする代償機構です。
Cheyne-Stokes〈チェーン–ストークス〉呼吸:
チェーン-ストークス呼吸は、周期的に呼吸が深くなったり浅くなったり、さらには無呼吸の状態になるパターンで、心不全や中枢神経系の障害で見られます。代謝性アシドーシスとは直接関係がありません。