AI(人工知能)に負けない!毎日看護師試験問題演習#039
本コンテンツは,来年2月に行われる『看護師国家試験』に備えるための、防府看護専門学校(HNS)オリジナル・テキストです。HNSの学生・生徒のために作成したテキストですが、解答と解説は人工知能(AI)によって作られたものです。医療現場でもAIとの協働が必至の現在。AIに負けない看護師を養成したいと考えてこのコンテンツを作っています。HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての方に役に立つコンテンツです。どうぞ自由にご利用ください。
#039 :112回試験「必修問題」第14問
問 糖尿病の急性合併症はどれか。
1)足壊疽
2)脳血管疾患
3)糖尿病網膜症
4)ケトアシドーシス昏睡
(2024年7月29日配信)
解答と解説はこちら(↓)
解答
糖尿病の急性合併症は「ケトアシドーシス昏睡」です。したがって解答は4番です。
解説
糖尿病の急性合併症には、主に以下のものがあります:
糖尿病ケトアシドーシス(DKA:Diabetic Ketoacidosis):
DKAは、インスリンの不足により脂肪が分解されてケトン体が大量に生成されることで、血液が酸性になる状態です。これが進行すると意識障害や昏睡状態(ケトアシドーシス昏睡)を引き起こします。DKAは1型糖尿病患者に多く見られますが、2型糖尿病患者にも発生することがあります。
高浸透圧高血糖状態(HHS:Hyperosmolar Hyperglycemic State):
HHSは、極端な高血糖により血液が非常に濃くなる状態です。脱水症状が顕著で、意識障害を引き起こすことがあります。主に2型糖尿病患者に見られます。
低血糖症(Hypoglycemia):
低血糖症は、血糖値が異常に低くなる状態で、意識障害や昏睡状態を引き起こすことがあります。インスリン過剰投与や食事摂取不足、過度の運動が原因となります。
他の選択肢について:
足壊疽(あしえそ):
足壊疽は糖尿病の慢性合併症の一つで、末梢血管障害や神経障害により足の組織が壊死する状態です。急性ではなく、慢性の進行による合併症です。
脳血管疾患:
脳血管疾患は糖尿病による血管障害の結果として起こるもので、主に慢性合併症として分類されます。
糖尿病網膜症:
糖尿病網膜症は、糖尿病の慢性合併症の一つで、網膜の血管が損傷することで視力障害を引き起こします。これも急性ではなく慢性の合併症です。