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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#173
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#173 :病人への忠告のくだらなさ
病人に浴びせられる忠告ほど、ろくでもない、くだらないものは世の中にないだろう。
病人が何を言っても駄目なのだ。なぜなら助言者が望んでいるのは、患者の病状について真実を知ることではなく、病人が言うことを自分の話に都合の良いように変えることであり、患者の実際の状態については何も尋ねない。
病気の本当の苦しみをわかってもらい、理解されることがなんと少ないことだろう。健康な男性または女性でさえも、病人の身になってその生活を考えることが、なんと少ないことだろう。
(2024年1月4日配信)
フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。