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HNS・毎日看護師試験問題#019
本コンテンツは,来年2月に行われる『看護師国家試験』に備えるための、防府看護専門学校(HNS)オリジナル・テキストです。
HNSの学生・生徒のために作成したテキストですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての方に役に立つコンテンツです。どうぞ自由にご利用ください。
#019 :113回試験「必修問題」第19問
問 膝蓋腱反射の低下で疑われる病態はどれか。
1)脚気
2)壊血病
3)くる病
4)夜盲症
(2024年6月28日配信)
解答と解説はこちら(↓)
解答
膝蓋腱反射の低下で疑われる病態は「脚気(beriberi)」です。したがって解答は1番です。
解説
膝蓋腱反射は、膝蓋腱(膝の下の腱)を叩いたときに足が反射的に伸びる反応で、主に中枢神経系と末梢神経系の機能を評価するために使用されます。反射の低下や消失は、神経系の障害を示す重要な兆候です。
脚気(beriberi):
脚気はビタミンB1(チアミン)の欠乏によって引き起こされる病気です。ビタミンB1は神経系の正常な機能に重要であり、欠乏すると末梢神経障害を引き起こし、筋力低下や反射の低下(膝蓋腱反射の低下など)を伴います。したがって、脚気は膝蓋腱反射の低下が見られる病態です。
壊血病(scurvy):
壊血病はビタミンCの欠乏によって引き起こされ、コラーゲン合成の障害により、出血傾向や歯茎の出血、皮下出血が特徴ですが、膝蓋腱反射の低下とは関連がありません。
くる病(rickets):
くる病はビタミンDの欠乏によって引き起こされ、骨の成長障害や骨軟化を特徴とします。骨の変形が主な症状であり、膝蓋腱反射の低下とは関連がありません。
夜盲症(nyctalopia):
夜盲症はビタミンAの欠乏によって引き起こされ、暗所での視力低下が主な症状です。膝蓋腱反射の低下とは関連がありません。