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令和6年度准看護師資格試験・予想問題大演習#005
本コンテンツは,来年2月に行われる『准看護師資格試験』の予想問題をお出ししています。准看護師資格試験は毎年150問の問題が出ますが、今日から30日間、毎日5問ずつ合計150問の予想問題を出題します。
試験前の腕試し、あるいは弱点チェックとしてこの予想問題を使ってみて下さい。合格率100%を目指して、皆さんの健闘を祈ります。
予想問題#021
問021:医療器具や器材の取り扱いにおいて、正しい消毒・滅菌方法の組み合わせとして最も適切なのはどれか。1つ選びなさい。
鋭利な手術器具 ‐ 70%エタノール消毒で十分
内視鏡 ‐ 高水準消毒薬による処理
使い捨てゴム手袋 ‐ オートクレーブ滅菌して再使用
採血針 ‐ 次回使用時まで紫外線に当てて保管
予想問題#022
問022:患者のインフォームド・コンセント(IC)の実践に関する記述として、最も適切なのはどれか。1つ選びなさい。
医療者が提示した治療方針は必ずしも患者に説明しなくてもよい。
看護師は医師が行う説明に同席し、患者が理解できているかを確認する役割を担う。
看護師は治療方針に関する疑問を患者から受けても、担当医に相談せず自ら判断して答える。
患者が疑問や不安を口にする場合でも、プライバシーの尊重より医療者の都合を優先させる。
予想問題#023
問023:看護師の倫理綱領や守秘義務に関する記述で、最も正しいのはどれか。1つ選びなさい。
患者が同意していなくても、医療関係者以外の第三者に病状を伝えることは法律で許可されている。
患者のプライバシーを保護するため、家族からの問い合わせであっても無条件に情報開示を行ってよい。
看護師は知り得た個人情報を、業務上必要のない目的で漏らしてはならない。
法により定められた報告が必要な事案でも、守秘義務が優先されるため通報は不要である。
予想問題#024
問024:入院や治療を受けることによって患者が体験しやすい心理的変化として、最も適切なのはどれか。1つ選びなさい。
病室内で多くの人と過ごすことで、孤立感は全く生じない。
プライバシーの制限や生活リズムの変化により、不安やストレスが高まる。
入院期間が長いほど、患者は必ず受容段階に至り、落ち着いた心理状態を保つ。
症状が軽快するにつれ、自尊心や自立心は常に低下していく。
予想問題#025
問025:患者が自分の感情や苦痛を和らげるために、無意識に用いる防衛機制(心理的適応機制)として最も正しい組み合わせはどれか。1つ選びなさい。
【抑圧】…自覚している不安を意識的に避ける
【合理化】…自分の行動や失敗をもっともらしい理由で正当化する
【投影】…他人の長所を自分のことのように誇張して評価する
【昇華】…病状の悪化を強く否定することで不安を押し殺す
(2025年1月20日配信)
解答はこちら(↓)
#021:答:2(内視鏡 ‐ 高水準消毒薬による処理)
内視鏡は複雑な構造をもち、患者の体内に挿入されるため、高水準消毒薬(たとえばグルタラールなど)による処理が必要です。
鋭利な手術器具はオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)が基本。使い捨てゴム手袋、採血針などは再使用せず適切に廃棄します。
#022:答:2
インフォームド・コンセントでは、医師が治療や検査について説明するだけでなく、看護師もその説明に同席するなどして、患者が理解できているか、あるいは疑問や不安がないかを丁寧に確認することが重要です。
1は説明責任を怠っており、3は専門外の範囲について勝手に判断する行為で不適切、4はプライバシー保護への配慮が欠けています。
#023:答:3
看護師の守秘義務は、業務上知り得た情報について、業務に必要のない範囲で情報を開示したり漏洩したりしてはならないという原則です。
1は法律で許可されているわけではなく、2は無条件での情報開示は不適切です。4のように法令で報告が義務付けられている場合(例:虐待が疑われるケースなど)は、守秘義務より報告義務が優先されます。
#024:答:2
入院による生活環境の変化やプライバシーの制限、治療への不安は、ストレスや不安感、孤立感などを引き起こしやすい。
選択肢1:同室者がいても、孤立感や不安感が生じることは珍しくない。
選択肢3:長期入院でも受容に至らない場合があり、心理状態は個人差が大きい。
選択肢4:症状の軽快は安心感につながることが多く、自尊心が低下し続けるわけではない。
#025:答:2
合理化は、防衛機制の一つで、自分の失敗や不都合を納得できそうな理由をつけて正当化し、心の平穏を保とうとする。
抑圧は「意識したくない思考や感情を無意識に封じ込める」ことであって、意識的に避けるのとは異なる。
投影は「自分の中にある受け入れがたい感情や短所を、他人のものとしてとらえる」ことであり、他人の長所を自分のもののように誇張するのとは異なる。
昇華は「社会的に容認されない欲求や感情を、より高次な目標や行動へ置き換える」ことで、病状の悪化を否定するのは「否認」にあたる。