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AI(人工知能)に負けない!毎日看護師試験問題演習#150
本コンテンツは,来年2月に行われる『看護師国家試験』に備えるための、防府看護専門学校(HNS)オリジナル・テキストです。HNSの学生・生徒のために作成したテキストですが、解答と解説は人工知能(AI)によって作られたものです。医療現場でもAIとの協働が必至の現在。AIに負けない看護師を養成したいと考えてこのコンテンツを作っています。HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての方に役に立つコンテンツです。どうぞ自由にご利用ください。
#150 :108回試験「必修問題」第25問
問 副腎皮質ステロイドの作用はどれか。
1)体重の減少
2)血糖の低下
3)血圧の低下
4)免疫の促進
5)炎症の抑制
(2025年1月21日配信)
解答と解説はこちら(↓)
解答:炎症の抑制です。したがって解答は5番です。
解説
副腎皮質ステロイド(主にグルココルチコイド)には、下記のような主な作用があります。
抗炎症作用(炎症の抑制)
好中球やマクロファージなどの炎症細胞の機能抑制、炎症性サイトカインの産生抑制などを通じて炎症反応を抑えます。
これは副腎皮質ステロイドの代表的な作用です。
免疫抑制作用
リンパ球やマクロファージの機能を抑制し、過度な免疫反応を抑えます。
したがって「免疫の促進」は誤りで、実際は免疫の低下・抑制を招きます。
血糖上昇作用
糖新生の亢進や細胞への糖取り込み抑制などにより、血糖値は上昇します。
よって「血糖の低下」は誤りです。
体重増加・脂肪沈着
長期使用時には、食欲亢進や脂肪分布の変化(中心性肥満、満月様顔貌など)により、体重は増加傾向にあります。
よって「体重の減少」は誤りです。
血圧上昇作用
体内の電解質バランスや水分貯留などの影響で、血圧は上昇しやすくなります。
よって「血圧の低下」は誤りです。
したがって、選択肢の中で正しい作用は**「炎症の抑制」(5)**のみとなります。