第114回看護師国家試験・予想問題演習#03
本コンテンツは,来年2月に行われる『第114回看護師国家試験』のうち、必須問題の予想問題をお出ししています。看護師国家試験では毎年25問の必須問題が出題されますが、今日から毎日5問ずつ予想問題を出題します。
試験前の腕試し、あるいは弱点チェックとしてこの予想問題を使ってみて下さい。合格率100%を目指して、皆さんの健闘を祈ります。
予想問題#011
術後の患者に対する腸蠕動回復の促進方法で正しいのはどれか。
完全な安静臥床を継続する
腸音聴取は1日1回で十分
早期離床や歩行を促す
絶飲食を手術後2週間継続する
予想問題#012
便秘を訴える患者に対する基本的な看護援助として正しいのはどれか。
水分摂取を減らし食物繊維を制限する
排便習慣を整えるため毎日同じ時間を意識する
痛み止めの内服を提案する
大腸カメラ検査を緊急で施行する
予想問題#013
褥瘡予防のために最も留意すべき看護介入はどれか。
マットレスを硬いものにする
食事量を減らし体重増加を防ぐ
定期的な体位変換を行う
湿潤環境を避けるため創部は常に乾燥させる
予想問題#014
高齢者の転倒予防策として最も適切なのはどれか。
ベッド柵を常時3点以上上げる
シルバーカーの使用を避けさせる
室内の段差をなくし足元を明るくする
外出を控え運動量を減らす
予想問題#015
終末期ケアにおける家族のサポートで適切なのはどれか。
患者の病状を家族に伏せ、精神的負担を軽減する
家族の意見と患者の希望が異なる場合は家族を優先する
家族が希望する場合は患者の身体ケアに参加してもらう
家族との関わりはできるだけ短時間で済ませる
(2025年1月24日配信)
解答はこちら(↓)
#011:正解:3
術後の早期離床や歩行は腸管の蠕動運動を促進し、回復を助けます。
#012:正解:2
便秘のケアでは十分な水分・食物繊維摂取、適度な運動、規則的な排便習慣の確立などが基本です。毎日一定の時間にトイレに行く習慣づくりが重要です。
#013:正解:3
褥瘡予防では、一定時間ごとの体位変換や体圧分散用具の使用、栄養管理などが重要です。硬いマットレスや極端な栄養制限はむしろリスクを高めます。
#014:正解:3
高齢者の転倒予防は環境整備が基本です(段差・照明など)。ベッド柵を必要以上に上げすぎると、かえって転落時のリスクが増すこともあり得ます。また、適度な運動は足腰の筋力低下予防のために大切です。
#015:正解:3
終末期ケアでは可能な範囲で家族がケアに参加できるように支援することが、患者・家族双方の満足度やQOLを高めることにつながります。