ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#099
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#099 :変化は、回復の手段
長い間、1つか2つの病室に引きこもり代わり映えのしない壁や天井、周囲の状況を見続けることが病人の神経にどれほど苦痛であるかは、何年も看護師をした人や長患いをした人でなければ、全く想像もつかないだろう。
偏頭痛の発作に苦しむ人の方が、神経衰弱の人よりはるかに明るいとよく言われている。それは痛みが止む期間がある喜びのためだろうと考えられてきた。
陽気な患者は、大多数がその力が何であれ、1つの部屋に閉じ込められていない人に見られるように思うし、塞ぎがちな患者の大多数は、身辺が単調なところに長く居る人に見受けられるように思う。
(2023年9月11日配信)
フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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