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シビックテックに参加する10の方法

Code for Japanの陣内です。
Covid19をきっかけに、多くの方がシビックテックやCode for Japanに興味を持っていただいています。
でも、シビックテックのまとまった情報はなく、どう参加していいかか分からない方も多くいと思います。そこで、シビックテックに興味を持った方向けにシビックテックに参加する10の方法を書いてみました。
エンジニアやデザイナーが参加するガチプロジェクトから、だれでも参加できるゆるいイベントやSNSのフォローまで幅広い内容になっています。
「自分に何ができるんだろう?」そう思っている人にこそ、ぜひ読んでいただきたいです。また、シビックテックに関して網羅的な内容になっているので、「シビックテック知ってるよ」という方にも新しい発見があると嬉しいです!

0 シビックテックって、何?

参加方法に入る前にシビックテックについての説明です。
シビックテック(Civic Tech)は、Civic(市民)とTech(テクノロジー)をかけあわせた造語です。市民自身がテクノロジーを活用して、社会や地域の課題解決を目指す取り組みのことです。
私たちCode for Japanは、「ともに考え、ともにつくる」をモットーにシビックテックの啓蒙や行政機関のテクノロジー活用を推進する非営利組織です。
そして、シビックテックを最近知った方にぜひご覧いただきたいのがCode for Americaを創設したジェニファー・パルカさんのTEDトークです。見たことがない方はぜひご覧ください。

1 Code for Japanのオンラインコミュニティに入ってみよう

Slackへの参加
一番最初にして欲しいのがCode for JapanのSlack(チャットツール)に入ってみることです。Code for JapanのSlackには、シビックテックに興味がある人たちが2,000人以上も参加し、活発に情報交換がおこなっています。これから紹介するいくつかのプロジェクトもSlackの参加が前提となっています。
誰でも簡単に登録できるので、こちらのURLからぜひ入ってみてください。

また、Code for Japanは参加者全員が安心安全に活動できる場づくりのために行動規範(Code of Conduct)公開していますので、ご確認ください。

自己紹介をしてみましょう
いきなり2,000人以上のメンバーがいるSlackに入ってもどうしていいか、分かりませんよね。
でも、安心してください。Slackにはテーマやプロジェクトなどのチャンネルに分かれていて、そのうちの一つに自己紹介用のチャンネルがあります。#introductions というチャンネルです。
そのチャンネルを見ていると、何となくどんな人たちがいるか分かってきます。そう、そこで皆さんも以下の3つのことを書いて自己紹介をしてください。

①何でCode forを知ったorいつ頃からCode forに関わっているか
②普段の活動、お仕事
③拠点とされているエリア、関心ごと

また、アイコンに写真や画像など設定してもらえると嬉しいです!

気軽に質問もできます
ちょっと質問してみたいけど、そんなに重要でもないかもしれないしな…という時は質問のチャンネルをぜひ利用してください。#questions_and_answers というチャンネルになります。優しいメンバーが丁寧に答えてくれるか、一緒に悩んでくれます!

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2 シビックテックを知ろう

まずはシビックテックについて色々と知りたい、そんな勉強熱心な方にオススメの方法をご紹介します。といっても、シビックテックの活動は幅広く、ここを見ればすべてが分かるというサイトはありません(ごめんなさい)。
そこで、ある程度情報がまとまっているサイトをご紹介します。

Code for Japan ウェブサイト
Code for Japanのウェブサイトでは、Code for Japanの活動はもちろん、それ以外mのシビックテックに関するニュースを掲載しています。特に、毎月掲載している「CivicTech Fun Fun Report」という記事では全国各地のシビックテック活動を紹介しています。

Code for Japan のSNS
ぜひ、SNSアカウントをフォローしてください。Code for Japanのイベント情報など随時情報発信しています。

CivicWave
シビックテックのウェブメディアのCivicWaveにも多くの情報があります。シビックテックが生み出したサービスやイベントレポートなど幅広い内容が掲載されています。

Civic Tech Advent Calendar
毎年、年末になるとシビックテックのAdvent Calendarに記事が集まります。過去に遡って見るのも面白いですね。

3 ブリゲードに参加しよう

ブリゲード(Brigede:消防団)って、なに?って、なりますよね。
ブリゲードとは、全国各地で「Code for X」という団体名で活動するシビックテック団体のことです。全国で約80のブリゲードが活動しています。多くのブリゲードは、地域に根ざして活動しているため「Code for Sapporo」のように地域名が入っています。一方で、特定のテーマに絞り、地域を超えて活動する「Code for CAT(猫)」のような団体もあります。
各ブリゲードは独立した団体で、Code for Japanともフラットな関係です。そのため、ウェブサイトやSNSもそれぞれあります。
ブリゲードのウェブサイトやSNSをまとめてみましたので、ご自身の住む地域や出身地域、興味のあるテーマのブリゲードを探してみてください。

最初の参加方法としてオススメなのがイベントへの参加です。ブリゲードのイベントは定例会も含めて多くのイベントは初参加大歓迎です。また、ワークショップなど全員参加のイベントが多いのが特徴ですが、エンジニアやデザイナー以外でも問題なく参加できるイベントがほとんどです。気軽に参加してみてください。

あと、ブリゲードの皆さん、HackMDの紹介文を直接書いてもらえると嬉しいです!

4 ブリゲードを立ち上げよう

「自分の住んでいる地域にブリゲードがない」「こんなテーマのブリゲードがあったらな」と思った方に朗報です!ブリゲードは誰でも立ち上げられます!もちろん、Code for Japanの承認も必要ありません。
通常、立ち上げは有志が集まり、目的や活動内容を話し合います。有志を集めるためにキックオフイベントを開催するケースが多いです。また、ほとんどのブリゲードは任意団体として活動しているので、法人登記などは特に急ぐ必要もありません。
もし、相談がありましたら、Slackで jinnouchi_Code for Japan にDMをいただくか、info@code4japan.orgにお問い合わせください。

ブリゲード立ち上げや運営をするにあたって、Code for Japanはイベントの協賛や交通費補助などのサポートをおこなっています。また、Code for Japanでは各地のブリゲードとパートナーシップを結んでいます。
サポートやパートナーシップをご希望の場合は、Code for Japanのサイトをご覧ください。

5 イベントに参加しよう

ブリゲード主催以外のイベントも紹介ということで、まずはCode for Japan主催のイベント紹介です。

CivicTech Live!
2ヶ月に一度開催するトークイベントです。シビックテックに限らず個性的な活動をするゲストをお招きして活動紹介やパネルトーク、登壇者を交えた交流などをしています。とりあえず、Code for Japanのイベントに参加してみようかなという方にオススメです!
通常は東京の会場での開催ですが、現在は不定期のオンライン開催を検討しています。

Social Hack Day
2ヶ月に一度開催するプロジェクト持ち込み型のハッカソンです。イベントとしては1日完結ですが、継続して活動しているプロジェクトが持ち込まれています(新規持ち込みも大歓迎!)。エンジニアやデザイナー以外の方でもデータ入力など貢献できるプロジェクトもあるので、ぜひご参加ください!
次回は4/25㈯にオンラインで開催します。→イベントページ
通常は東京会場に加え、札幌などの会場でも開催されています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。

Code for Japan Summit
年に一度のシビックテックの一大イベント。それがCode for Japan Summitです。2019年は千葉で開催され、2日間で約1,000人が参加しました。海外ゲストによるプレゼンや各地での活動紹介、ワークショップなど幅広い内容になっています。
2020年は10月16〜18日に愛知で開催予定なので、スケジュールを空けておいてください。

上記の定期開催のイベント以外にも、スポットで開催することもあります。
Code for Japanのイベントについては、FacebookのイベントページかPeatixをご覧ください。
Facebookのイベントページ:https://www.facebook.com/pg/codeforjapan/events/
Peatix:https://peatix.com/user/233273/

CIVIC TECH FORUM
もうひとつのシビックテックの大規模イベントがCIVIC TECH FORUMです。
全国で活動しているシビックテッカーが一同に介して、活動発表などをします。毎年、東京で開催されていますが、今年の日程は未定となっています。ぜひ、Twitterをフォローして最新情報を入手しましょう。

CivicWaveオンライン井戸端会議
毎月第一木曜日の19時からオンラインでシビックテックに関する議論や相談をするのがオンライン井戸端会議です。その時々のシビックテックの旬な話題やブリゲードの活動など興味深い話をすることできます。

6 Covid19のプロジェクトに参加しよう

現在、多くの方に参加いただいいるのがCovid19のプロジェクトです。エンジニアやデザイナーの方を中心に参加いただいています。

東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト
東京都公式の新型コロナウイルス感染症対策サイトはGitHubでオープンソースとして公開されています。これまでも約200名にコントリビュートしていただき、多くのユーザーに情報を届けることができています。

ぜひ、GitHubからご参加ください。

Code for JapanのSlackの #covid -19 でこのサイトに関する議論をおこなっています。

StopCovid19 全国版
東京都以外でも30以上の自治体に新型コロナウイルス感染症対策サイトが展開されています。

各地のサイトに関するノウハウの共有やメンバーの募集などは #stopcovid19jp でおこなっています。興味がある方はぜひご参加ください。

7 プロジェクトに参加しよう

紙マップ
普段、私たちはGoogleマップなどデジタルの地図を使っていますが、災害の際に活躍するのが停電時や高齢者も使える紙の地図です。
紙マップは災害発生時に被害や支援状況をみんなでデジタル地図にまとめて、誰でも使える紙の地図を提供するプロジェクトです。印刷用のの地図にはみんなで作るOpenStreetMapを活用しているとてもシビックテックな取り組みです。
これまで広島や千葉の台風災害の時に活動してきました。

エンジニアやデザイナーを募集していますので、興味ある方はGitHubやSlackの #mapprint にご参加ください。https://codeforjapan.github.io/mapprint/map.html

これまでの活動はこちらの記事をご覧ください。

ソーシャル・テクノロジー・オフィサー(STO)
日本には社会課題の解決に挑む多くのNPOがありますが、行政と同様にIT化が進んでいない業界です。そこで、企業のCTOから着想を得て構想したのが、Social Technology Officer(STO)です。STOは経営視点でNPOのIT活用を推進し、社会課題の解決に貢献する新しい職業です。
ITの知見がある人がNPOで活躍するためには、NPOの活動や運営を知るだけでなく、社会課題の構造も理解する必要があります。STOプロジェクトでは、NPOとのマッチングやNPOを理解するためのスクール、NPOの現場で課題解決に挑むフィールドワークをおこなっています。さらに、現在、新型コロナウィルス感染症対応として多くのNPOから相談が寄せられています。
STOは本業のスキルを活かし、副業として社会課題の解決に挑む新しい職業です。ウェブサイトにSTOとして活躍する3人のインタビューを掲載してます。
STOに興味がある方は、Slackの #sto_community にぜひご参加ください。

シニアプログラミング
最高齢開発者として有名な若宮正子さんにプログラミングを教えた小泉さんが代表を務めるのがシニアプログラミング・ネットワークです。シニアプログラミングではシニア(高齢者)のプログラミング学習を支援しています。
普段は仙台や渋谷でもくもく会などのイベントを開催しています。こちらのウェブサイトでぜひ情報をフォローしてください。

Tech for Non-tech
技術者と非技術者の協働に難しさを感じることはありませんか?
Tech for Non-techは、テックとノンテックが「ともに考え、ともにつくる」ための共通言語を蓄積し、共通認識をはぐくむプロセスを学ぶことを目的にCode for Australiaで開発されたコミュニケーションワークショップです。
Code for Japanでは日本の事情に合わせてTech for Non-techをアレンジし、全国でのワークショップ開催支援をしています。

皆さんの所属する組織(ブリゲードやシビックテック団体、行政、自治体、学校、NPO等)で主催を検討したい方は #tech -for-non-tech-ja にぜひご参加ください。主催とまではいかないけれど、参加者として体験したい、ファシリテーターとして学びたいという方もまずはお気軽にチャネルへどうぞ!

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8 コンテストに挑戦しよう

シビックに関連したコンテストのご紹介です。コンテストと聞くとハードルが高そうですが、個人参加と団体参加、アイディアの応募からプロダクトの応募まで幅広くあります。報告会などのイベントは誰でも参加でき、シビックテックに興味がある人と交流するいい機会にもなります。
もし、一緒にコンテストに参加する仲間を見つけたい場合は、ソーシャルハックデーなどのイベントに参加しましょう!

Linked Open Data チャレンジ
Linked Open Dataとはウェブ上でコンピュータ処理に適したデータを公開・共有するための技術のことです。データとデータをつなげることにによって新しい価値を生み出すことに着目したのがLinked Open Data(LOD)チャレンジです。LODチャレンジには、アイディア部門・アプリケーション部門・基盤技術部門など幅広い部門がありますので、ぜひウェブサイトをご覧ください。

2020年度の募集日程やイベントもSNSで順次告知されるので、フォローをお願いします!
Facebook:https://www.facebook.com/LOD.challenge.Japan/
Twitter:https://twitter.com/lodjapan

URBAN DATA CHALLENGE
地域課題の解決のために公共データを活用するコミュニティづくりと作品コンテストをおこなっているのがURBAN DATA CHALLENGE(UDC)です。UDCの特徴は全国に約40の地域拠点があり、活発に活動していることです。各地域拠点がワークショップなどを通じて地域課題とデータ活用を考え、作品を応募しています。

2020年度の地域拠点の募集などの日程はSNSで順次告知されるので、フォローをお願いします!
Facebook:https://www.facebook.com/urbandatachallenge/
Twitter:https://twitter.com/udchallenge

チャレンジ!!オープンガバナンス
チャレンジ三兄弟、最後の登場が自治体と市民が協働して地域課題解決を目指すチャレンジ!!オープンガバナンス(COG)です。COGは最初に自治体がテーマを提示して、それに興味を持った市民が一緒に課題解決のアイディアを考えて協働をしていくプログラムです。2019年度は51テーマの募集に対して32地域で応募があり、全国で活発に活動がおこなわれています。

2020年度の募集テーマなどはSNSで順次告知されるので、フォローをお願いします!
Facebookグループ:https://bit.ly/2WXxMv7

9 海外のシビックテックコミュニティのプロジェクトに参加しよう

Code for Americaをはじめ、世界には多くのシビックテックコミュニティがあります。Code for Japanは台湾のg0v(ガブゼロ)などとオンライン / オフラインの両方で英語で活発にコミュニケーションをとっています。

Facing the Ocean
g0vが主体となり、香港・韓国・日本のシビックテックコミュニティが合同で開催するハッカソンイベントが「Facing the Ocean」です。これまで、各国から沖縄や台南に集まり、様々なサービスのプロトタイプを作ってきました。また、3月にはFacing the Ocean Anywhereと題し、Civic Hacking for Public Health(公衆衛生のためにシビックテックは何ができるのか)について派生形のオンラインミーティングを開催しました。
Code for JapanのSlackに#facing_the_oceanというチャネルがあるので、興味がある人は是非気軽に参加ください。

herstory
第1回Facing the Oceanでg0vからの参加者の起案から生まれ、台湾・香港・韓国・日本の有志がオンライン・オフラインで開発が進めているのが「herstory」です。それぞれの国での出来事を取りまとめて、多言語(英語・繁体字中国語・日本語・韓国語)翻訳し、相互で歴史について学べるような仕組みを作ろうとしています。ジェンダー(特に女性やLGBTQ)に関する課題や外国との合同プロジェクトに関心がある方に、開発や翻訳、歴史的事実の確認作業などに参加していただきたいです。g0vとCode for JapanのSlackに#herstoryがあります。

プロトタイプ https://herstory-of-east-asia.netlify.com/
各国共通概要説明 https://g0v.hackmd.io/EYSWYz8ZRB2oN6RHrVNf5g
日本語の説明 https://g0v.hackmd.io/dqkc-v68R16bZgtyOtxKTQ

Sch001
sh001は今年g0vで立ち上がったプロジェクトです。教育に関する取り組みで、教師・エンジニア・学生・市民が集まり、学びにおけるIT活用に取り組んでいます。Code for Japanでもg0vと連携して何かできないか模索しているので、教育分野に興味がある方、ぜひSlackの #edu にご参加ください。g0vメンバーと一緒に検討をしています。

10 Code for Japanの運営メンバーも募集中です!

Code for Japanのイベント運営などに携わってくれる学生インターンとプロボノを絶賛募集中です!

募集内容
・イベント運営
・イベントレポートやインタビューなどのライティング
・ウェブマーケティング

応募条件
・シビックテックに関心がある方
・自発的に動ける方
Code of Conductを守れる方
・都内に通える方(イベント運営のみ)

報酬
学生インターン 時給1,000円・必要経費
社会人プロボノ 必要経費

応募方法
・Slackで jinnouchi_Code for Japan もしくは MamiTakesada(c4j) にDM
・info@code4japan.orgにメール

教えてほしいこと
・希望する募集内容
・シビックテックやCode for Japanに興味を持った理由
・TwitterやFacebookなどのSNSアカウント
まずは相談でも構いませんので、お気軽にご相談ください!

最後に

気がついたら、長文になってしまいましたが、それだけシビックテックへの参加方法は増えています。そして、自らスキルや経験を使う場として、新たな挑戦をする場として、仲間を見つける場としてなど色々な関わり方があります。
誰もが知らない人と話したり、知らないイベントに行くことには抵抗があると思います。でも、少しの勇気と好奇心を持ってぜひご参加ください。
皆さんのご参加をお待ちしています!

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