
ピラルクの塩漬けの品質と通勤バスの記憶 ”新卒でブラジル・アマゾンへ”①
私は2000年前半、大学卒業後ブラジルはアマゾン、パラ州に滞在していた。その時の記録である。
2005年当時こんな記事が出た。当時ポルトガル語の課題で新聞を読んで要約し、感想を書くという課題があった:
掲載新聞名:OLIBERAL 2005年4月30日
要約:パラ州立大学の調査によると、スーパーマーケット等で販売されているピラルクの塩漬けの品質(色・香り等)が非常に低い事が判明した。
これに対し僕の感想は:
ピラルクの塩漬けは会社の寮でよく食べるので、これを読んでピラルクを食べるのをやめようと思った。
というなんだか小学5年生位な感じの感想である。
実際ピラルクはアマゾン地域でよく食べられている魚である。固めのぷりぷりした肉で、とてもおいしい。特によく塩漬けで食べられる。
ピラルクとは?
トップの画像のようななんとも古代魚っぽい魚である。世界最大の淡水魚で、体長は3mほど。あと鱗が大きく、固いので爪のやすりに使われてたりしている。
アマゾンの住民にとっては大事なタンパク源でもある。調べてみると1億年以上姿を変えていない生きた化石ともいわれているとの事。
一方で観賞用の魚としてもよく知られている。
ピラルクはおいしい?
はっきりいっておいしい。特に塩漬けだとかなりしょっぱく、ごはんのお供に最高。白身でプリプリとコシがある。僕自身は滞在中塩漬けしか食べていなかったので、別の調理法は未経験ですが。
パラ州のベレンにあるベロ・ペーゾ市場に行くとピラルクの肉や、お土産物屋さんにはピラルクの鱗が売っている。
よくピラルクは会社の寮で食べた。寮には料理やそのほか家事関係をやってくれるお手伝いさんがいて、色々と料理を作ってくれた。そのうちの一つである。
基本的に牛肉が多いので、ピラルクのときは少しうれしかった記憶がある。
という中でこういう記事なので、あまり良いニュースではなかったが、個人的にはあまり気にせず食べていた。まあこういう感想文もあまり日本にいるとかけないな。。
通勤バスの記憶
ベレンで会社に行くにはバスを乗り継がないといけなかった。朝五時半位に起きて、6時15分のバスに乗る。無口なブラジル人同僚が一緒のバス停から乗る。町の中心部で降りて、そこに会社のバスがやってくる。始業は8時だけど7時40分位には到着する。
会社の前に朝ごはんを売る店があって。よくそこでハムチーズトーストを食べていた。2枚のトーストの中にチーズとハムが挟まれている、要するにホットサンドである。
ベレンの方の会社にはあまり知り合いがいなかったので、そこで話すという事も少なかった。皆コーヒーとブラジルでとてもポピュラーなコシーニャ等を食べていた。
アマゾンにある会社だが、そこは本社オフィスではっきりいってあまり日本の会社と変わらない。むしろ勤務時間は午前8時から午後6時と、今の日本の会社よりも長いイメージ。日本はオフィス勤務だと9時~5時半、遅くとも6時とかだから1時間は追加で働いている。
少し前は昼休みが2時間あったそうだが、今は近代的に変わったようだ。
バスは結構混んでいて座れたり座れなかったり。特徴的なのは座っている人が前に立っている人のカバンを持ってあげる習慣があることだ。
盗難が多いブラジルでこれはなかなか面白い習慣だなと思った事がある。実際にバスの中では私もスリにあったりもした。
基本的にパラ州の人間は温厚で良い人が多い。多分イメージ的にはブラジル人は9割は本当にホスピタリティがあって良い人で、1割極悪人がいるようなイメージだ。
僕も座れたときはカバンを持つし、前に女性が来たときは基本的に席を譲る。
ベレンにいるときは朝は6時過ぎに家を出て、帰ってくるのは7時半頃。今考えるとなかなかの長時間勤務だったけれど、そのときは何も考えずにやっていたな。。寝るのは早かった。大体9時半くらいにはねていたと思う。あまりやることもなかったし。