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中小企業診断士試験 お勉強(18日目)

「女騎士、経理になる。」という漫画を読みました。

オークに捕らえられた女騎士が、オークの経営する企業の経理となり、簿記の知識をつけて世界を救う、そんなお話です。

内容も面白く、複式帳簿や貨幣の歴史などがコラムで語られていて、参考になりました。

「なんとしてでも次の決算までキャッシュをつなぐ!」…アツい台詞です。あーまだnote一般ユーザはルビ機能使えないのか。

はい、それでは学習に入ります。「財務・会計」を深く理解するために、「簿記」の学習を行います。まずは3級から。

できる限り電子書籍で学習する縛りを入れているので、良書と呼ばれているもののうち電子書籍に対応していた上記の書籍で学習を進めていきます。

日商簿記検定、これまではペーパー試験のみだったんですが、2021年度(今年度)からネット試験(CBT)に対応するようになりました。DXですね。そのタイミングに合わせて、試験時間も120分→60分に短縮されるようです。(2級は120分→90分)。

では、学習へGO!

ステージ1:簿記の基礎

lesson01:簿記とは

簿記→帳簿に記入する手続き

簿記の目的→儲けは損益計算書、財産の状況は貸借対照表にまとめられ、利害関係者に開示される。この2つをあわせて財務諸表と呼ぶ。

lesson02:簿記の基本用語

会計期間:一定期間のもうけを計算するために区切った期間。期首から期末(決算日)まで。期間内は当期、前年度は前期、次年度は次期。

仕訳:勘定科目と金額で記録すること。左が借方、右が貸方。仕訳を勘定口座に記入することを、転記と呼ぶ。

lesson03:仕訳の作り方

簿記には資産負債資本収益費用の5要素がある。それぞれホームポジションがあり、増えたらホームポジションへ、減ったら逆側に記入する。

資産
ホームポジションは借方。
現金、売掛金、商品、貸付金、建物、備品、土地など。
負債
ホームポジションは貸方。
買掛金、借入金など。
資本(純資産)
ホームポジションは貸方。
資本金、繰越利益剰余金など。
収益
ホームポジションは貸方。
売上、受取利息、受取家賃など。
費用
ホームポジションは借方。
仕入、給料、広告宣伝費、支払利息、支払家賃など。

仕訳のルール

・借方合計と貸方合計は必ず一致する。
・勘定科目の順番はない。

lesson04:簿記の5要素と貸借対照表、損益計算書

貸借対照表は、借方に資産、貸方に負債と資本が記載される。

損益計算書は、借方に費用、貸方に収益が記載される。収益と費用の差額を当期純利益として借方に記載する。

lesson05:転記の仕方

仕訳が終わったら、総勘定元帳(取引の金額を勘定科目ごとに集計する帳簿)に日付、相手科目、金額を転記する。

仕訳:5/8(備品)100  |  (現金)100

総勘定元帳:
     備品
――――――――――――
5/8 現金 100| 

     現金
――――――――――――
         |5/8 備品 100

ステージ2:いろいろな取引①

lesson06:商品の仕入

三分法:仕入れ、売上、繰越商品の3の勘定科目を使って処理すること

仕入:商品を仕入れた時に計上。要素は費用

例:A社から商品100円を仕入れ、現金で支払った。
(仕入)100 | (現金)100

lesson07:商品の売上

売上:商品を売り上げた場合に計上。要素は収益

例:X社に原価100円の商品を150円で売り上げ、代金は現金で受け取った。
(現金)150 |(売上)150

決算時、残っている商品の原価を仕入(費用)から繰越商品資産)に振り替える。

lesson08:掛け取引

代金後払いのこと。

買掛金:仕入を後払いした時の処理。要素は負債。掛代金を支払ったら、買掛金を減らす。

例①:仕入先から商品100円を仕入れ、代金は月末払いとした。
(仕入)100 | (買掛金)100
例②:月末になり、買掛金100円を現金で支払った。
(買掛金)100 | (現金)100

売掛金:売上を後払いで受け取るとした時の処理。要素は資産。掛代金を受け取ったら、売掛金を減らす。

例①:X社に商品150円を売り上げ、代金は月末に受け取ることとした。
(売掛金)150 |(売上)150
例②:月末になり、売掛金150円を現金で受け取った。
(現金)150 | (売掛金) 150

Lesson09:クレジット払いによる売上げ

商品を売上げ、クレジットで支払われた場合、クレジット売掛金(資産)で処理する。信販会社に支払う手数料は支払手数料(費用)で処理する。

後日、信販会社から入金されたときは、クレジット売掛金(資産)の減少として処理する。

例①:商品200円をクレジット払いで売り上げた。信販会社に対する手数料は販売代金の1%とし、販売時に計上する。
(クレジット売掛金)198|(売上)200
(支払手数料)               2|
例②:信販会社から入金され、現金として処理した。
(現金)                     198 |(クレジット売掛金)198

Lesson10:商品券による売上げ

商品券(他社や自治体が発行したもの)で売上げた場合、受取商品券(資産)で処理する。受け取った商品券は、あとで発行者に買い取ってもらうことができる。買い取ってもらったら、受取商品券を減少させる。

例①:商品200円を売り上げ、代金は全国共通商品券を受け取った。
(受取商品券) 200|(売上)200
例②:上記①の商品券を精算し、現金で受け取った。
(現金)200 | (受取商品券)200

Lesson11:返品

返品の場合は逆仕訳をする。仕入の返品は仕入戻し、売上の返品は売上戻り

例①:先に掛けで仕入れた商品のうち、品違いで10円分を返品した。
(買掛金)10|(仕入)10
例②:先に掛けで売り上げた商品のうち、品違いで10円分が返品された。
(売上)10|(売掛金)10

Lesson12:諸掛り

仕入諸掛り:仕入の際、運送料や保険料、手数料などがかかった諸経費を、仕入諸掛りと呼ぶ。通常、仕入金額に含めて処理するが、相手が負担すべきだったものの場合は立替金(資産)で処理するか、買掛金を減額する。

例①:A社より商品100円を掛けで仕入れた。当社負担の運送料10円を現金で支払った。
(仕入)110|(買掛金)100
       |(現金)10
例②:A社より商品100円を掛けで仕入れた。A社負担の運送料10円を現金で支払った。運送料は立替金で処理する。
(仕入)100|(買掛金)100
(立替金)10|(現金)10
例③:A社より商品100円を掛けで仕入れた。A社負担の運送料10円を現金で支払った。運送料は買掛金から減額した。
(仕入)100|(買掛金)90
       |(現金)10

売上諸掛り:商品の売上に係る発送運賃など。当社が負担する場合は発送費(費用)で処理する。

例④:X社に商品200円を掛けで売上げ、運送料20円を現金で支払った。運送料は当社が負担するものとする。
(売掛金)200|(売上)220
(発送費)20 |(現金)20

Lesson13:前払金と前受け金

商品の仕入れに先立って、支払う手付金や内金は、前払金(資産)として処理する。実際に商品が届いたとき、前払金を減少させる。

例①:商品100円を注文し、手付金10円を現金で支払った。
(前払金)10|(現金)10
例②:①で注文した商品を受取り、先に支払っていた手付金10円を減額した残額は月末に支払うこととした。
(仕入)100|(前払金)10
       |(買掛金)90

商品の売上に先立ち、商品代金の一部を手付金や内金として受け取ったときは、前受金(負債)で処理する。実際に商品を渡したときは、前受金の減少として処理する。

例①:商品100円の注文を受け、手付金10円を現金で受け取った。
(現金)10|(前受金)10
例②:①で注文を受けた商品100円を発送し、手付金10円を減額した残額は月末に受け取ることにした。
(売掛金)90|(売上)100
(前受金)10

Lesson14:消費税

商品を仕入れた時に支払った消費税は、仮払消費税(資産)で処理。
商品を売り上げた時に受け取った消費税は、仮受消費税(負債)で処理。
決算時、仮払消費税と仮受消費税を相殺し、差額を未払消費税(負債)で処理する。納付時に未払消費税を減額する。

例①:商品100円(税抜)を仕入れ、代金は消費税(税率10%)とともに現金で支払った。
(仕入)  100|(現金)110
(仮払消費税)10|
例②:商品300円(税抜)を売り上げ、代金は消費税(税率10%)とともに現金で受け取った。
(現金)330|(売上)300
       |(仮受消費税)30
例③:決算日を迎えた
(仮受消費税)30|(仮払消費税)10
         |(未払消費税)20
例④:消費税を現金で納付した
(未払消費税)20|(現金)20

Lesson15:商品売買に関する証憑の読み取り

証憑:請求書や納品書、領収書などの取引書類。証憑から仕訳を行う。

今日はここまで

進捗は以下

累計ページ数:79/362ページ
今回の学習時間:2h12m
累計学習時間:(診断士)43h23m
       (簿記)2h12m
学習ペース:43h23m/18day×365day≒879h

簿記の時間を管理できるよう、累計学習時間を2行にしました。簿記の学習は診断士の財務・会計科目を理解するためにやっているので、診断士側の学習時間にも組み入れています。

簿記3級の前半は比較的簡単。B/S、P/Lを実際に記入していると、どんどん蓄積していくものは収益/費用、増減があるものは資産/負債であることになんとなく思い至りました。用語は繰り返すことで覚えられそうです。あとは仕訳の場数を踏むに限りますね。

長期記憶に自信が無いので、さくっと進めて受験してしまおうと思います!

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