ちいさな庭だより。2024年5月号。

[intro]
 大型連休が過ぎて春の土用が明け、いよいよ庭仕事の季節がやってきた。さまざまな花が咲き、新緑がまぶしい。今月はバラのハイシーズンに春の草花交換会もあり、充実した一か月となった。

[街なかの、裏庭より。]

 

 今月は気温の低い日が若干ありつつも好天に恵まれる日が多く、よく庭に出ていたように思う。植物たちの中にしゃがみこんで、日々どんどん変化してゆく花や葉をじっくりながめながら過ごす時間が、わたしにとってはとてもたのしい。
 

(タツナミソウ)

 昨年、能登の家から持ってきた浅い植木鉢にタツナミソウを植えたのだったが、白い花と青い花の苗が混じってしまっていた。どちらも好きなので今のところはいいのだけれど、どちらかが絶えてしまっては困るので、これから様子を見て株分けも検討しようと思う。結構あちらこちらに種が飛んで発芽しているようなので、それらの苗もほどほどの大きさになったら移植し、一旦花を咲かせて色を確認して…という、数年かけてのなかなかに地道な作業になりそうだ。
 

(ジャスミン)

 浴室の窓辺で、若干放置気味だったジャスミンが開花した。もともと室内にあった苗だったと思うのだが、今季は冬が比較的暖かかったからだろうか、久々に花をつけたような気がする。枝が自由奔放な状態になっているので、さすがに次の冬までには少し整えてあげたいと思っている。
 

(野いちご)


(ブルーベリー)


(クランベリーの花)

 この街なかの裏庭における、数少ない収穫物のひとつがベリー類であるが、さっそく野いちごがちいさな赤い実をつけている。連日ナメクジやアリとの争奪戦。今のところはこちらに軍配が上がっている。ブルーベリーは日に日に実がふくらんできている。適当に剪定した割に、実つきはよさそう。
クランベリーは目下花盛り。ユニークな形のちいさな白い花が満開だ。
 一方、フサスグリは丈は大きくなったものの、今季は花も実もついていない。そしてブラックベリーは、わたしの不注意で貴重な花芽を折ってしまったので、今季は収穫どころか苗が復活するかどうかもあやうい。タイミングを見て植え替えを検討中。
 

(西別コケモモの実?)

 目下気になっているのがこの西別コケモモだ。コンパクトな草姿ながら、ちゃんと蕾や花もつけている。そして画像のこれは…ひょっとして実ができるのだろうか。今後どのように育っていくのかたのしみだ。
 

(コモンセージの花)


(コモンタイムの花)

 ハーブ類も元気に育っている。コモンセージの花が久しぶりに咲き、いつもより少し遅かったがタイムもよく咲いた。ローズマリーは青い花とピンクの花は咲いたが、白い花は今季は花がつかなかった。ラベンダーはちょうど月末に蕾をつけた。スパイクラベンダーの方は花穂は上がっているものの、刈り取るのはもう少し後になりそうだ。
 

(アッツ桜の花)

 先月植え直したアッツ桜、これは芽かな?と言っていたものはやっぱり芽であった。球根をいくつかの鉢に分けて植えたそのすべてに発芽を確認したので一安心。が、ちいさなナメクジの食害にあい、薬剤散布。やがて、無事に花を咲かせた!目下はひとまず植え直してみた状態で、全体的に苗がばらけているので、晩秋に室内に戻すことも考慮して、苗がしっかりしてきたらもう少し間隔を詰めて植えた方がいいかもしれない。
 

(草花交換会・魚津会場)

 そして、恒例の草花交換会が今年も開催。今回も魅力的な植物の苗や種・球根などがいろいろと集まってきて、それぞれの庭に旅立っていった。2日間とも天候にも恵まれ、植物を介したおだやかなよいコミュニケーションが生まれていたと思う。交換会にやってくる植物たちはほぼ同じ季候の場所で育っているので安心感があるし、育てていた方から直接栽培方法やアドバイスを聞くことができるので、ありがたい機会になっている。

(ペラルゴニウム・ラベンダーラス)
 
(ネモフィラ・ペニーブラック)

 今回は初めてのネモフィラやプテリス、常連メンバーのNさんにお願いしていたクリスマスローズの幼苗とペラルゴニウムなどを輿入れ。どんな風に育つのか、とてもたのしみだ。この他、室内管理の植物たちのこともあるが、これについてはまた次号で。
 
 
[ロザリアンへの途…大変良く咲きました!]
 

(ザ・ジェネラス・ガーデナー)


(アンジェラ)


(アプリコット・ドリフト)


(レディ・オブ・シャーロット)

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