ちいさな庭だより。2025年1月号。

[intro]
 年が明けた。元旦はさすがにおめでたいという気分にはなれなかったが、天候的には穏やかな年明けでまずは安堵。そして雪が降ったかと思えば、ときおりもう春になるのかと思うようなあたたかな日もありながら、1月が過ぎてゆく。全体的に今月はいつもより気温が高めなので、庭仕事好きな人のあいだでは既に虫害の心配も聴こえてきたり。さて、どんな一年になるのだろうか。

[街なかの、裏庭より。]

(雪をかぶったちいさな庭)

 今月は湿雪が何度か降っては融ける、といった感じで、庭については窓から様子を見守ることが多かった。お隣さんが一旦更地になったことで、庭は吹きっさらしの状態。庭の再構築はまだ先になりそうだ。
 

(ビオラ・ラブラドリカ)

 さすがにどの植物も冬眠中だろう、と思ったのだけど、よくよく見たらビオラ・ラブラドリカが花をつけていた。種が飛んでいるはずだが芽はまだ見当たらない。昨年レッドキャスケード(バラ)の鉢の中に発芽したと思しきものがあったけれど、それ以外ではまだお目にかかっていない。ぜひとも増えていただきたいのだがね。
 

(ジョウゴゴケ)

 ラベンダーの鉢の中では、この寒い中ジョウゴゴケが元気そうだ。いつの間にか育っていた地衣類だが、ラベンダーの鉢の中が居心地がいいのか、他の鉢には今のところ見られない。ユニークなかたちについ見入ってしまう。ラベンダーの葉の色と近い感じがマッチしていていいなと思っている。
 

(かぼす?の芽)

 出来心で植えてみたかぼすの種、確か8つ植えたと思ったのだが、今のところ3つが発芽している。香酸柑橘の類は実生だとかなり結実まで年数がかかるうえ、かぼすの種を植えてもかぼすではないものができることもあるそうなので、さほど期待はしていない。まあ、生きている間に実がなったらラッキー、くらいのきもちでいる。そこそこの大きさになって、バタフライガーデン的にはせいぜいナミアゲハの食草になればいいかな。
 

(ヒヤシンス)


(シクラメン)

 球根が小さくなったヒヤシンス、どうかなと思っていたが、とりあえず白い花の方は小さいながらも花を咲かせた。風知草の鉢の中にいたのを鉢上げして2年目のシクラメンも、若干ハダニにやられつつも何とか花が咲きそうだ。ヒヤシンスは年々小さくなっていくが、シクラメンは逆に球根がおおきくなってきている気がするから、なんだかおもしろい。
 

(エケベリア・みどり牡丹)

 室内では徒長気味になってしまうのか、と気にしていた多肉植物たちは、とりあえずエケベリアのみどり牡丹が、ちょっとマシなかたちに育ちつつある。目下はレース状のカーテン越しに置かれているので、徒長の原因は明るさより水のやり方だったのかな、と推測。あいかわらず加減が難しいが、この季節に葉や花をながめられるのはありがたいこと。まずはなんとか冬を越えてくれたらうれしい。
 
 
[ロザリアンへの途…冬剪定のチャンスを逃す。]
 
 

(ポールセンローズ・ジジの葉)

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