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プロダクトマネージャーが爆速で立ち上がるために知るべき7つのこと

メルペイでPMをしているKajiです。
現在はDirector of Productとして戦略づくり、組織づくり、採用活動、そしてプロダクトマネジメントをしております。

転職や異動、会社の優先度と方向性などから突然新しい分野でプロダクトマネジメントをしていくことは多くあります。
今回はどんな分野においても素早くキャッチアップし、プロダクトマネージャーとして爆速で立ち上がるために知るべきこと書きます。
新天地ですぐに自立して動いていける人の取り組んでいることを実際に見て、良い取り組みだと思ったことや共通点を書いていきます。

転職や異動だけではなく、オンボーディングを作っていく側としても活用できると思い言語化しました。

チーム・人を知る

入社後はオンボーディングの中でチームビルディングを実施するケースが多いので、チームを知ることが1番簡単にできます。

まずはチームの役割と業務範囲をマネージャーに確認しましょう。
会社によっては多くのことが細分化されていたり、自分からボールを取りに行く必要があったりとします。
自分たちのチームがどういう役割を担っており、どこのチームが関係するかというのは1番初めに知っておきましょう。

そしてチームメンバーについて知りましょう。
それぞれのチームにおける役割や、どのような働き方かを聞いてチームビルディングをしていきましょう。

またチーム外のステークホルダーとなるメンバーを教えてもらい繋いでもらいましょう。
プロダクトマネージャーはデザイナー、エンジニアだけではなくマーケター、法務、財務などなど多くの人を巻き込んでプロダクト作りを推進していく必要があります。

会社を知る

事業構造を理解し、KPIを理解しましょう。そして戦略やロードマップについて知りましょう。

事業構造を理解するには「9セル」や「ビジネスモデルキャンバス」のような新規事業検討などで活用されるフレームワークを利用すると早いです。
ぜひ埋めて周りのプロダクトマネージャーに答え合わせをしに行きましょう。

KPIはどういうKPIがあり、どういう計算式で求められているのかをヒアリングして理解しましょう。
会社によってKPIは様々ですが、大体英語の略語になっており、ググってもわからないことが多くあります。わからないことは聞きましょう。
KPIを理解することで収益構造(収入とコスト)を理解でき、課題に対する深い理解へとつながっていきます。

戦略やロードマップについては会社によって様々な粒度で存在しますが、これまでどういう歴史を歩んできて、これからどのようなことをしていきたいかと言うものを知り、共通認識を持ちましょう。
プランニングの際や他チームへお願いをするときなど多くの場面で活躍します。

バックログを知る

チームのバックログを理解しましょう。
プロダクトマネージャーを担っていくにはプロダクトバックログとスプリントバックログの状況を知ることで今何をしていて、これから何をすべきなのかが理解できます。
What/Why、そして優先順位の背景を知ることで、今後の意思決定の材料にもすることができます。

合わせてバックログアイテムに紐づく概算工数を把握しておきましょう。
規模が理解できることにより、今後の議論や意思決定に役立つ時が来るかもしれません。

ユーザーを知る

プロダクトを最も早く理解する手段としてこの「ユーザーを知る」と後述の「データを知る」というのが大事だと考えています。

ユーザーを知ることで仮説の精度をより高めたり、今後の企画の検討に活かすことができるようになります。

多くのチームで把握している多く情報を集めながらユーザー理解を深めていきましょう。
周囲のプロダクトマネージャーや自身のマネージャー、そしてプロダクトデザイナー、UXリサーチャー、カスタマーサービス、カスタマーサクセス、営業、マーケター、などなど会社によってはなかったりするチームもありますが、多くの観点から見たインサイトを仕入れていきましょう。
そして実際の声を聞くためにUXリサーチや顧客訪問に積極的に参加していきましょう。

データを知る

「ユーザーを知る」と同様にデータを知ることで仮説の精度をより高めたり、今後の企画に活かすことができるようになります。

Factを実際に見てキャッチアップすることはとても重要です。
会社で活用されている分析ツールを利用したり、実際にクエリを書いてデータにアクセスしましょう。
自身でクエリを書くことでデータ構造の理解も進むため、現状理解だけではなくシステム設計への理解も深まります。

また、過去の分析資料はなるべく目を通しましょう。勘所の理解や意思決定の目線を合わせることができます。

システムを知る

プロダクトマネージャーの仕事には開発ディレクションや問い合わせ対応、障害対応などがあります。それぞれにおいてシステムのことを知っておくことで円滑に業務が進められることができます。
担当箇所の要件、画面フロー、業務フロー、ER図は理解しておきましょう

開発ディレクションにおいては、他のチームとのコミュニケーションを円滑に進めることは必要不可欠です。
チームの持っているシステムが「どんな責務を持って、どんなことができるのか(または、できないのか)」を正しく説明をできることによりフィージブルな検討がスピーディーに進めることができます。

また、システムを知っていることで問い合わせ対応や障害対応などのオペレーションにおいて議論がスムーズにできます。
障害対応はスピードと品質が求められるため、「止血対応としてどんなことをするべきか」「恒久対応として何ができるのか」という議論をエンジニアとする必要があります。

ドメイン知識を知る

どんな領域であろうとエキスパートと同等に会話できるレベルの知識をキャッチアップしにいきましょう。
それぞれの領域で全く異なる知識が必要となるため、一概にこれをやるべきと言うのはありませんが、社内外の専門家とのつながりや外部の勉強会などが役立つ時があります。

余談ですが面接やイベントで「ドメイン知識がどの程度必要か?」という質問をいただくことがあります。基本的には入社前後でキャッチアップしていただければ問題ないと思っています。担当する領域によって必要な知識は違ってきます。

例えばFintechの領域ではコンプライアンスが特に重要になってきます。多くの法律がある中でプロダクトでの表現が命取りとなる場合があるため、常に社内外の法律のスペシャリストやコンプライアンスチームと会話して進めていく必要があります。

また競合や海外のアプリの動向を把握することも重要となってきます。Twitterやニュースから情報収集をしてチームに展開していくというのも多くの人から信頼を得るための重要なアイテムと捉えています。

おわりに

すでにローンチされているサービスに新任のプロダクトマネージャーとしてバリューを発揮していくためには、オンボーディング期間におけるキャッチアップを効率的に実践していく必要があります。
もちろん会社によってプロダクトマネージャーのロールの定義は様々であり、ここに書いてあることを全てこなさなくても良い場合はあります。

異動や転職等で新しいメンバーとして入るということに不安を抱えている場合は是非この記事が参考になれば幸いです。
またオンボーディングする側としてもこういった情報を取り揃えることで新メンバーがすぐに立ち上がることが期待できるので、できる限り情報は揃えておきましょう。

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