聖地巡礼(第1回現地レポート)
記念すべき第1回現地レポートは、我が聖地「落柿舎」を訪れました。好天に恵まれ、朝の済んだ空気に包まれた落柿舎の佇まいは正に「聖地」と呼ぶにふさわしいものでした。
事前に取材を申し込むと、執事の櫻井様は快く承諾してくださり、わざわざお時間を作って対応して下さいました。櫻井様の、四季を通じて様々な美しさに触れられるこの「落柿舎」への愛情に感激しました。櫻井様とのお話の様子は、近々動画を配信する予定ですので、そちらでご堪能下さい。落柿舎のこと、鹿威しのこと、庭のこと、花や木のこと。色々と話して下さいました。私たちの心を豊かにするヒントが、お話の中に沢山あった気がします。お楽しみに!!
「落柿舎」の庭には沢山の花や木が植えられていて、春・夏・秋・冬と季節ごとに色々な表情を見せてくれるそうです。確かに1月に訪れた時とは、かなり印象が違いました。向井去来さんの庵も、季節によって佇まい・雰囲気が変わるんでしょうね。自然と人間との調和が、とても良い距離感で保たれているのを実感しました。丁度、紫陽花が見頃でした。鹿威しには特に興味がないという方も、この「落柿舎」の素晴らしい庵と庭を、是非1度は訪ねてみて下さい。本当に素晴らしいです。
さて、そんな環境の中で「鹿威し」が一定の間隔を置いて鳴り続けています。
5ヶ月ぶりくらいに聞く「落柿舎」の鹿威しの音色に、心はほぐされ、口角も自然に上がります。櫻井様のお話にもありましたが、鹿威しの音は近隣の住民から苦情を受けるような事は全くなく、周りの自然環境と見事に共存しているんだと確信致しました。
さて、ここから鹿威しについて詳細な情報を... という流れになる予定でしたが。私は大失敗を犯しました。本当は、鹿威しの寸法、竹の年齢、竹と石の接点、音の鳴る間隔など色々と計測をする予定だったのですが、多分、悦びに舞い上がってしまっていたのでしょう。その一切を忘れてしまいました。キレイに。見事に。...まあ、第1回目ということで、自分を大目に見ようと思います。研究家としての道のりはまだ始まったばかりです。これでまた「落柿舎」に伺う口実ができましたし。次回からは、このような失敗をしないよう、肝に命じて頑張りたいと思います。
執事の櫻井様と
ついに始まりましたこの現地レポート。この記事を読んで、おすすめの鹿威しがある・鹿威しを語るならココの鹿威しを知るべきだ、という方がいらっしゃいましたら、是非情報をお寄せ下さい。全国どこでも構いません。コメント欄にどしどし書き込んでください。みなさまの情報をお待ちしています!!
2021.06月
#鹿威し #落柿舎 #日本文化 #京都 #侘び寂び #日本庭園 #調和 #自然 #四季 #鹿威し研究家 #俳優 #生津徹