切り傷の応急処置や治療法を解説!正しい方法で早くキレイに治そう
こんにちは。
きずときずあとのクリニック、豊洲院院長の「村松英之」です。
今回は、切り傷の応急処置や治療法について紹介します。
傷、きずあとに悩む方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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切り傷とは
切り傷とは、その名の通り指や皮膚を切ったときにできるものです。
きずには「傷」と「創」の2種類の漢字がありますが、切り傷は「創」の方を使います。
「創」はどんなものを指す?
「創」はパックリ開いている怪我のことですね。
「傷」は擦り傷など、皮膚の表面にできたものを指します。
擦り傷については、以下の記事でも紹介しているので、治療法などを知りたい方は、あわせて参考にしてみてください。
傷の種類
切創・裂創・擦過創・刺創・異物創などが代表的です。
切創…包丁などで切ったきず
裂創…頭などをぶつけて開くきず
擦過創…摩擦によって切れてしまったきず
刺創…刺されてできるきず
異物創…異物が入ってしまったきず
よくあるのは切創で、包丁などで切ったきずを指します。
裂創はぶつけた際に裂けてできるきず、擦過創は摩擦によって切れたきず、刺創は鋭利なものが刺さってできるきずです。
また、異物創としてよくあるのは、ガラス片や木くずが中に入り込んでしまうパターンですね。
切り傷の治療についてのよくある質問
次に、切り傷の治療についてよくある質問を紹介します。
応急処置として消毒は必要?
よく聞かれるのが、切り傷を負った際に消毒をした方が良いかどうかです。
これはご存知の方も多いかもしれませんが、マキロンやイソジンなどの市販されている消毒薬は基本的に必要ありません。
消毒薬は、組織にダメージを与える作用のほうが強いため、傷の治りに対してはマイナスの働きがあるんですね。
結果的に感染を引き起こす可能性があると言われているので、消毒はせずに水道水や生理食塩水でしっかり洗いましょう。
キレイに洗うことが正しい応急処置です。
抗生物質はのんだほうがよい?
抗生物質については、さまざまな論文や研究結果がありますが、使用の有無で傷の治りはほとんど変わらないとされています。
汚染してなかったり、筋肉までダメージがなかったりする場合で、既往歴のない方であれば必要はないです。異物の混入がある、深くまで切れているときは飲んだ方が良いケースもあります。
いつまでに縫うのが良い?
昔は、6時間ルールというのがありました。
6時間をすぎると感染のリスクが強くなるため、もう縫わない方が良いと言われていましたが、最近では考えが変わってきています。
6時間以上と以下で比較した方がいましたが、感染の有意差はなかったんですね。そのため、今では顔面や首なら24時間前後、手足なら12時間くらいまでは大丈夫と言われていますね。
破傷風について
ここでは、破傷風について詳しく解説します。
破傷風は土の中にいるばい菌の1つ
破傷風は土の中にいるばい菌で、感染すると命に関わります。
砂場や土の上で転んで切り傷ができた場合、抗体がなければ感染を引き起こして、さまざまな症状に悩まされてしまいます。
頭に異常が出たり、けいれんを起こしたりと、重篤な症状が出る方も多くいるので注意が必要です。
破傷風の注射は打った方が良い?
これは、できれば打った方が良いですね。今は定期予防接種をしていますが、40代以降で破傷風の抗体の陽性率が大きく下がってきます。1967年以前生まれの方は、定期予防接種が行われておらず、基礎抗体がないので怪我をした時は念のために受けましょう。
最初の3回で、破傷風菌の毒素を無力化する抗体が体内で作られます。これを、基礎免疫と呼びます。基礎免疫があれば、追加接種1回だけで身体が思い出して抗体を作り始めますが、最初の3回が終わっていなければ、まず基礎免疫を得る、つまり3回接種を済ませる必要があります。
切り傷にお悩みの方はぜひ相談を
今回は、切り傷の治療についてお話ししました。
不安がある方は、できるだけ早く病院に行きましょう。
病院で縫うかどうかの判断をしてもらえば安心です。
その際、顔面や首なら24時間前後、手足なら12時間くらいまでを目安に受診するのがおすすめですよ。
また、きずあとが気になるときは、ぜひ当院へご相談ください。
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