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キズフタvol.19 歴史フィクションはおもしろい! #セシルの女王
「傷つけたくないし傷つけられたくない2人」(通称:キズフタ)は、サブカルチャーを愛するおおさかさんとなごやさんが、毎回テーマを決めてゆっくりと語り合うポッドキャストです。
言葉を扱う仕事をしている二人が、豆腐なメンタルで豆腐を触るように話します。少しだけ、聞いた人の日常がひらかれますように。
第19回かいつまみ
話し手
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今回はなごやオススメの歴史フィクション漫画『セシルの女王』を紹介!
・NHK大河ドラマなど、歴史フィクションエンタメが好きななごやが、今一番楽しんでいる漫画のひとつ『セシルの女王』(こざき亜依/小学館)を紹介。
・歴史フィクション漫画は、教科書的史実と人間の感情の間にある「if」をいかに想像して創造して楽しむか。
・昔の人かつ貴族の話なのに、感情を追っていくととても現代的であり今の読者にも状況として当てはまることあるよね。
・歴史的事実として先の展開を知っているからこそ、キャラクター同士の関係性が良好だったり悪化していくときにより心が動かされる。
【収録後記】
聞き直したら、好きなものを語りすぎたせいで、かつてなく早口になっていて恥ずかしかったです。
幼少期、そこそこ娯楽を禁止された家庭で育った中で、NHK大河ドラマは数少ない見ることを許可された娯楽でした。
歴史の授業で半ば暗記項目として存在している存在が、実像を持って浮かび上がるおもしろさと、授業では区切られてしまいがちな文化・風俗要素が並行して綴られていくことで見えてくる時代の全体像のようなものがありました。
今でも大河ドラマは大好きですし、歴史フィクションは洋の東西を問わず題材として好きです。
歴史の中の人物も同じ人間であり、そこにあるのは家族や恋人、友人などから派生する普遍的な悩みなんだなあと思うと、人の営みのどうしようもなさを感じて愛おしくなります。
(文責:なごや)