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充電中の子を持つ体験談 祥子さん②

・自分が変わると世界も変わった
『常識は18歳までにその人が身に付けた固定観念のこと』
という言葉がある。統計というものも過去のデータを分析して将来的にこうなる傾向が強いという確率論の話であって未来を正確に予測することなど不可能に近い。
であるならば、自分が好きなように心が喜ぶ方に未来を創造する方が素敵だと僕は思う。
自分の枠が広がると今まで自分が不思議で仕方なかったことがどんどんクリアになっていったという。二次元で考えていたことが三次元、四次元といった高次元から捉え直すことができたような感覚だろうか。俯瞰的に自分の状態や状況を見ることができるようになったという祥子さん。「学校に行く行かないはすごく些細なことになりましたね」

・これからの時代
「周りの経営者の方が口を揃えて言うことがあるんです。それは『時代が変わる』ということ。自分を社会や世間に合わすのではなくて、自分に合ったものを自由に選ぶことができる時代がやってくる。だから自分の人生を目一杯生きることができる人がどんどん増えていく。その人の存在自体を喜び合えるような関係も多くなってくると思う」と。

・充電中の相談を受けて
長男が充電期間に入る前、実は先に充電期間に入っていた樹己君について久代さんから相談を受けていたという祥子さん。
「呼び寄せるんですよね~。人生において必要なことは」
程無くして長男が充電期間に入った中3のときを振り返ると「私自身が『~しなければならない』という呪縛にかかっていました」という。「学校に行ってほしいと会社に出勤する10分前までベッドの隣で起こし続けたこともありました」と笑って語る祥子さん。
「小さく狭い枠の範囲でしか考えていなかったから厳しいですよね。そんなことでは変わりっこないのに。でも当時の自分にはそれが正解だと思ってたし、この子を救える唯一の方法ぐらいに考えていました」
この話を聞いて中村文昭さんの就職に対する考えを思い出した。就職活動をするまでに出会った大人の数と仕事の数を算出してみるとものすごく少ないことに気付く。その範囲の中で自分の一生を賭けてやりたいことや好きなことを決めるとミスマッチが起こって当然だと。夢を持てといわれるが夢は持たなくても大丈夫。
夢を持つことよりも大切なことはたくさんの大人と出会うこと。そして成功も失敗も含めてとにかくたくさんの経験をすること。それらを通じて自分の枠を拡げることなんだと思う。世界は広い。小さな教室や学校の中だけが世界ではない。自分を小さな水槽に押し込むのではなく、もっと大きな海へと泳ぎ出せばいい。

③へ続く

①はこちらから

https://note.com/nagashinogakko/n/n8545dc394703

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