氣づきの国語辞典おとだま版 「く」編
か行は感情や感性を表すおとだま。
「く」は漢字の「久」からできたひらがな。
「く」は漢字にすると「蔵(kura)」
組む・汲む・酌む。
器のような入れ物でもあり、もっと大きなものをしまう倉庫
のようなイメージも持つ漢字。
包容力もさることながら、許容範囲も広いイメージ。
自分や他者の持つ真の価値を見いだすことに長けている。
自分の価値に氣づける人は他者の価値にも氣づくことができる。
そして氣づける人は築ける人であると僕は思っています。
五感を仏教では五識と呼びます。
その五感を束ねるものが六識目の意識。
七識目が未那識(まなしき)という自我意識。
そして八識目が阿頼耶識(あらやしき)で個人尊厳の根本。
ここで迷いも悟りも生まれるとされる。
この阿頼耶識のことを別名「蔵識」とも呼ぶ。
さらに深層の九識は阿摩羅識(あまらしき)というものがあると
天台宗では考え、穢れのない無垢識、清浄識とも呼ばれる。
なお、六識以降は無意識の領域と考えられている。
日本人が大切な米を保管した所も蔵だし、人生において
大切なものも心の蔵の中に保管しているのかもしれない。
田中邦衛さん、ゴクミこと後藤久美子さん、クリリン、
元プロ野球選手のクルーン投手、クロマティ選手はこのおとだまの持ち主。