流しの国語辞典「朝」編
流しの国語辞典「朝」編
草原「十」に上がる太陽「日」に
潮流が岸に至る「月」の組み合わせ。
朝に草木が太陽の光に照らされ、
その横をそよそよと流れる川面。
情景を切り取って表す漢字には三次元の広さが
ある。
「十月十日」
赤ちゃんがお母さんのお腹に滞在する期間。
お母さんの誕生とともに既に宿っている
とも言われる。
実はずっと一緒に生きてきたのかもしれない。
誕生前に親子が向き合う時間が「十月十日」。
毎「朝」人は生まれ変わる。
今日を生きると書いて今日生く。
そんな教育者でありたい。
「朝」には政治や官庁、人を集めるという意味も
ある。
岩戸の隠れで天照大御神が引きこもったとき
日本に「朝」が来なくなった。
作物が育たず、魑魅魍魎が溢れる世界となった。
神様が「集まって」会議をし、実行したのは
「宴」だった。
歌って踊ってどんちゃん騒ぎ。
楽しそうな様子を見ようと垣間見たところ、
岩外の世界へと誘われた。
日本人は昔から暴力や否定によってではなくて
笑いや娯楽を持って窮地を乗り越えてきた。
祭と朝(まつり)
同じ音であることには意味がある。
「令和」の時代
漢文ではなく、初めて日本の万葉集から採用
された元号。
目に見えるものと目に見えないものの融合、和合
それが令和に込められたメッセージ。