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mayonaka555
氣づきの国語辞典「ヘリ」編
池・穴などに接したすぐそば。
物の端。ふち。
畳の縁(ふち)に付いている補強布を畳縁
(たたみへり)という。
和室のマナーとして「畳縁は踏まないように」と
いわれる理由は畳のへりは、上座と下座を区分す
る境目となるため、それを踏むのは格式や序列に
反した無作法な行為にあたるため。
「畳の縁は親の頭」と言われるほど。
また、模様や柄の入った畳縁のことを紋縁(もん
べり)というが、家の格式を重んじる武士の世界
で「畳のへりを踏む」ことは、「相手への侮辱」
と見なされる行為であったため。
それ以外には昔は畳と畳のわずかな隙間から刃物
や槍を差し込まれ、暗殺される危険性があったか
らとも言われている。畳の縁を踏むと、床上から
漏れる光の加減が変わり、床下にいる者から位置
を特定されやすくなることから避けていたと考え
られている。
細かい部分にまで敬意や配慮を忘れない日本人っ
てほんまに素敵。