氣づきの国語辞典「ナタ」編
「金」+音符「它」。
「它」は頭の大きな蛇を描いた象形文字で、
長く伸びるの意味がある。
金属を長く伸ばした矛のこと。
山林で働く人々の用途に適した刃物で、枝打ち、
木を削る、雑草を切り払う、動物を解体するなど様々目的で使われる。
日本では斧、包丁、鎌、刀剣以外の大型刃物を総
称して鉈という場合が多い。
思いきった処置をしたり、予算・人員などを大幅
に削って大整理を行うことを「鉈を振るう」という。
経営が悪い方にいったとき、縮小をする。
縮小をすると人が余る。
余った人の首を簡単に切るのではなく、どう活用
するかを考えることが経営者には必要であると説
いたのが松下幸之助さん。
新しい仕事や事業を次のいい波に乗るために生み
出し続ける。
そのためのチャンスが来たのだと捉えていた。
やはり見方が違うと味方になる。不景氣でも人を
一人も切らずに給料を1円も下げることはなかった。
それは創業時にどれだけ宣伝しても人が集まって
きてくれなかった時期があるから。
人を大切にするということを身を持って知った経
験が活かされている。