「37seconds」試写会感想
「愛と粋」だなと。
生きるとは何か?
そんな普遍的で本質的なテーマにど直球を投げ込むような映画に出合った
五感をフルに使って観れる映画
細胞一つ一つが映画を観てるような感覚
お母さんの過保護は「愛」が背景にあるし
幼なじみに断れないのも「愛」があるから
編集長も介護士も夜のお姉さんも双子の姉も
みんな結果はどうあれ、「愛」が行動の発端
ルールを守っていたら生まれない人と人の繋がり
をとてもうまく表現していた
生きていれば原則やセオリーに当てはまらないことが意外と多くて
そんなときはオーダーメイドの対応になる
そのときに自分の評価や目標や時には家族をも
犠牲にしてでも他を利するために行動できる
枠に囚われない個が必要になる
批判や非難にたとえさらされようとも何のために
を追求する「粋」な生き方
生きるは息る
今回の映画を観て「粋る」なのかもと思った
そしてこの「愛と粋」を自然と体現できるのが
日本人という民族なんだと思った
謙遜し過ぎるぐらい謙虚で自分の存在を消すようなことを美徳とする文化
とにかく人を大切にする
父の座右の銘は「一生懸命喜怒哀楽」
その主語が「自分以外の他者」であるとき
喜怒哀楽はどこまでも拡がりを持つことになる
「私で良かった」
という言葉がとてつもない覚悟で発せられたが
一息も観客につかせないぐらいの圧倒さを持った
映画が完成したと震えが止まらなかった
鑑賞後、心を落ち着かすためにカフェに入る時間
がほしいと思ったのは人生で初めてだった。
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